桐生園加

桐生園加：宝塚歌劇団から新たなステージへ

神奈川県出身の桐生園加（きりゅうそのか）さんは、1979年9月22日生まれの元宝塚歌劇団月組男役スターです。167cmの長身と、愛称である「そのか」で親しまれてきました。現在はオフィスミヤモトに所属し、舞台を中心に活躍を続けています。

彼女の宝塚への道は、小学生時代から始まりました。小学校5年生からタップダンスを始め、音楽座や劇団四季の舞台に触れる機会を得たことで、演劇の世界に強い興味を持つようになりました。その情熱は、花組公演『スパルタカス』（1992年）を観劇した際に頂点に達し、「この舞台に立ちたい！」という強い思いを抱き、宝塚歌劇団を目指して歩み始めます。

宝塚受験スクールに通い、ジャズダンス、バレエ、声楽といった厳しい訓練を積みました。1度目の受験では不合格という結果に終わりましたが、諦めずに2度目の受験に挑戦し、見事合格を掴み取ります。1996年、宝塚音楽学校に入学。84期生として、音月桂さん、北翔海莉さんら、後に宝塚を代表するスターとなる多くの同期生と共に研鑽を積みました。

1998年、宝塚歌劇団に入団。宙組公演『シトラスの風』で初舞台を踏んだ後、翌年には花組に配属されました。花組時代には数々の舞台で重要な役を演じ、実力を磨いていきます。新人公演では、ビスマルク役（『ルートヴィヒII世』）、メンドリーニ役（『ミケランジェロ』）、アルベール役（『琥珀色の雨にぬれて』）、ルイジ・ルキーニ役（『エリザベート』）、徳川家康役（『野風の笛』）など、幅広い役柄に挑戦しました。さらに、バウホール公演では『Young Bloods!!－青春花模様－』で初主演を務め、高い評価を得ます。

2006年10月には月組へ組替え。月組でも、『パリの空よりも高く』『ME AND MY GIRL』『エリザベート』『THE SCARLET PIMPERNEL』など、多くの話題作に出演し、確かな存在感を示しました。2度目のバウホール主演となった『Dancing Heroes!』では、アンコールで自ら振り付けを行うなど、高い表現力と創作意欲を見せつけました。2011年5月29日、『バラの国の王子／ONE－私が愛したものは・・・－』東京公演千秋楽をもって宝塚歌劇団を退団しました。

宝塚退団後も、桐生園加さんの活躍は止まりません。退団直後にはダンシングディナーショーを開催し、その後も『ボーイズ・バレエ・ファンタジー 2011』などの舞台に精力的に出演。ミュージカルやストレートプレイなど、様々な舞台で観客を魅了し続けています。宝塚歌劇団で培った確かな技術と表現力は、新たなステージでも輝きを放ち、これからも多くの観客を感動の渦に巻き込んでいくことでしょう。彼女の今後の活躍から目が離せません。

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