桐野作人

桐野作人について

桐野作人氏は、1954年生まれの日本の作家であり、歴史研究家です。鹿児島県出水市出身で、鹿児島県立出水高等学校、立命館大学文学部東洋史学専攻を卒業しています。大学卒業後は、歴史関係の出版社で編集長を務めた後、編集プロダクションを設立しました。現在は、武蔵野大学政治経済研究所の客員研究員として研究活動も行っています。

研究分野と業績

桐野氏の研究分野は、主に日本の戦国時代史であり、特に薩摩島津氏に関する研究で知られています。在野の研究者でありながら、その実証的な研究は歴史学界からも肯定的に評価されており、数多くの著作を発表しています。

代表的な著書には、『真説 関ヶ原合戦』や『真説 本能寺』などがあり、これらの書籍では、従来の歴史観にとらわれない独自の視点から史実を検証しています。特に本能寺の変については、当初、朝廷黒幕説を唱えていましたが、後に明智光秀の単独犯行説を支持するようになりました。また、ジャパンタイムズの記事で、書籍「African Samurai」のファクトチェックをしたと報道されたことに対して、日本語版出版時に意見を求められただけであると否定しています。

著作の特徴

桐野氏の著作は、史料に基づいた実証的な分析と、歴史上の人物や事件に対する独自の解釈が特徴です。歴史小説の分野でも、史実をベースにしたフィクション作品を多数執筆しており、読者を歴史の世界に引き込む魅力的な作品を生み出しています。

主な著書

以下は、桐野氏の主な著書の一部です。

『名将を支えた戦国の異能群団—雑賀衆から柳生一族まで覇権に隠された群雄の知略』
『信長謀殺の謎—織田信長謀殺の朝廷疑惑人脈を追う』
『戦国シミュレーション 激闘五大合戦』
『日本史・闇を切り裂く怪盗たち—変幻自在に跳梁した凄腕のワル!』
『戦国大逆転戦記』
『破 三国志』
『周瑜奔れ—ハイパー三国志』
『三国志蒼竜伝—周瑜・中原制覇の軍略』
『「三国志」覇者の謀略—中原に覇を唱える劉備=孔明激闘録』
『織田武神伝』
『反・太閤記 光秀覇王伝』
『乾坤関ヶ原』
『覇戦関ヶ原』
『弧高の将軍 徳川慶喜—水戸の子・有栖川宮の孫に生まれて』
『逆転!戦国大合戦』
『信長帝王伝』
『真説 関ヶ原合戦』
『謎解き関ケ原合戦 戦国最大の戦い、20の謎』
『真説 本能寺』
『目からウロコの三国志—複雑な時代背景と人物像がよくわかる!』
『島津義久 九州全土を席巻した智将』
『だれが信長を殺したのか』
『本能寺の変の首謀者はだれか　信長と光秀、そして斎藤利三』
『さつま人国誌 幕末・明治編』
『関ケ原島津退き口 敵中突破三〇〇里』
『火縄銃・大筒・騎馬・鉄甲船の威力 戦国最強の兵器図鑑』
『織田信長 戦国最強の軍事カリスマ』
『江の生涯を歩く』
『さつま人国誌 戦国・近世編』
『新・読み解き三国志』
『織田信長 戦国最強の軍事カリスマ』
『龍馬暗殺』
* 『明智光秀と斎藤利三』


これらの著書は、戦国史ファンだけでなく、歴史に興味を持つ幅広い層に支持されています。

その他の活動

桐野氏は、自身のブログやX（旧Twitter）を通じて、歴史に関する情報発信も積極的に行っています。また、城郭や古戦場を訪れ、史料批判を行うなど、フィールドワークも重視しています。

まとめ

桐野作人氏は、戦国史研究の第一人者として、歴史学界に大きな貢献をしているだけでなく、一般の歴史ファンにも広く支持されている作家です。実証的な研究と独自の解釈を組み合わせたその著作は、歴史の新たな魅力を教えてくれるでしょう。

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