桑原おさむ

俳優 桑原おさむ

1969年4月25日、広島県に生まれた桑原 おさむ（くわはら おさむ）は、日本の実力派俳優である。現在の所属事務所はエビス大黒舎。かつては桑原 修（読みは同じ）という芸名で活動していた時期もある。身長173cm、体重58kgという体躯を活かし、様々な役柄を演じ分けている。

多岐にわたるメディアで活動を展開しており、主な出演歴は映画、テレビドラマ、舞台、CM、そして近年増加しているウェブ配信作品や企業向け映像（VP）、プロモーションビデオ（PV）にも及ぶ。長年にわたり第一線で活動を続け、それぞれの作品に確かな足跡を残してきた。

主な出演歴

映画

キャリアを通じて、多くの映画作品に参加している。1990年代には中田信一郎監督の『横浜ばっくれ隊』（1994年）や、斎藤耕一監督の『薔薇ホテル』（1996年）、松井稔監督の『黒服伝説』（1997年）などに出演。2000年代に入ってからも、小出豊監督の『綱渡り』（2000年）や、再び中田信一郎監督と組んだ『昭和博徒伝』（2003年）に出演している。手塚眞監督による『ブラックキス』（2006年）ではその個性的な世界観の中で存在感を発揮し、佐々木想監督の『海辺の町』にも名を連ねている。

テレビ

テレビの世界でも、ドラマやドキュメンタリー色の強い番組など、様々な企画に登場している。テレビ東京の歴史ミステリーロマンシリーズ、例えば「大奥3」、「戦国」、「"戦国&幕末ミステリー"完全決着SP」には複数回にわたり出演。ドラマでは、1997年の日本テレビ系「ストーカー 逃げきれぬ愛」への出演を経て、1999年にはTBS系で放送された人気ドラマ「週末婚」にレギュラー出演を果たし、お茶の間にも顔を知られるようになった。NHKの番組関連スポットである「NHKプレマップ」や「いらっしゃい」にも出演経験がある。近年の出演作としては、2014年にWOWOWで放送された「悪貨」第3話で野々宮冬彦の父親役を演じ、2015年にはフジテレビの単発企画「かもしれない女優たち」で堤真一役、2016年にはNHK BSプレミアムの「わたしのウチには、なんにもない。」第1話で歯磨き用コップ役というユニークな役柄も演じている。

CM

俳優としての表現力はコマーシャル分野でも求められ、全国規模のキャンペーンにも起用されている。2016年のイオンのランドセルCM、KDDIの「au WALLET/グッバイおサイフ」篇、エヌ・ティ・ティ・ドコモ九州、そして富士フイルムといった大手企業のCMに出演し、多様なキャラクターを演じ分けている。

舞台

映像作品だけでなく、舞台の場でも活動している。出演作としては「12人の浮かれる男と女」や「ジャンヌが日本にやってくる」などが挙げられ、生の演技で観客を魅了している。

その他

従来のメディアに加え、新しい媒体での表現活動にも積極的に取り組んでいる。YouTubeで配信された連続ドラマ「青の頃」第8話では支店長役として出演。NOTHING NEWが配信した映画「犬」にも出演している。さらに、アクサ生命保険、沖電気工業、POLAの「The Short Movie」といった企業向けのVP（ビデオパッケージ）にも登場し、企業のメッセージを伝える役割も担っている。また、藤井隆の楽曲「わたしの青空」のプロモーションビデオ（PV）にも出演するなど、その活動範囲は非常に幅広い。

桑原おさむ氏は、このように映画、テレビ、舞台といった主要な分野から、CM、ウェブ配信、企業向け映像、PVに至るまで、多種多様なメディアで俳優としてのキャリアを積み重ねている。それぞれの役柄に対して真摯に向き合い、作品世界に深みを与えている彼の今後の更なる活躍が期待される。

もう一度検索