桜宮橋

桜宮橋について

桜宮橋（さくらのみやばし）は、大阪市の大川にかかる重要な橋で、国道1号線の一部を形成しています。この橋は、大阪市北区の天満橋1丁目と都島区の中野町1丁目を結ぶ役割を果たしています。特に、その銀色の外観から「銀橋」としても広く知られており、この名称の方が一般には有名かもしれません。設計者は武田五一という著名な建築家です。

橋の周辺

桜宮橋の近くには、緑豊かな堤防に沿って広がる桜之宮公園があります。この公園は、桜の名所として知られ、春には美しい桜の花が訪れる人々を楽しませます。公園での散策やピクニックは、地元の人々や観光客にとって特に人気のあるアクティビティです。

新桜宮橋の建設

桜宮橋の改修工事が進められる中、新桜宮橋（新銀橋）が北側に建設されました。この新しい橋は安藤忠雄によって設計され、既存の桜宮橋と同じデザインテーマが踏襲されています。新桜宮橋は2006年に開通し、現代的な技術を取り入れた構造を持っています。

桜宮橋の構造と特性

桜宮橋は、1930年に完成した非常に歴史的な橋です。この橋は、もともと軟弱な地盤に建設されたため、設計時には不等沈下に配慮がなされました。「3ヒンジアーチ」と呼ばれるアーチ構造が採用されており、アーチ部分の基礎には長さ20 m、径40 cmの鉄筋コンクリート製の杭が約200本使用されています。この工事においては、事前に支持力を確認するための実験も行われています。初めは順調に見えた橋ですが、長年の使用によって数十センチの不等沈下が発生したため、基礎の大規模な補修が必要となりました。

2000年には、「大川・中之島の橋梁群」として「土木学会選奨土木遺産」に認定され、その歴史的価値が評価されました。

新桜宮橋の構造と特性

新桜宮橋も鋼アーチ構造を持っていますが、桜宮橋よりも橋長が長く設定されています。アーチの高さを既存の橋と同じに保つことによって、アーチライズ比を小さくし、デザインの調和を図っています。この橋は、ボルトを用いない全断面溶接構造が特徴で、現場での溶接時には品質管理に特に気を使って施工されました。

新桜宮橋のとなる形式は、単純ローゼ桁で、橋長は150 mです。

交通アクセス

桜宮橋へのアクセスは便利で、大阪シティバスや近鉄バスの「桜の宮橋」バス停が近くにあります。また、JR東西線の大阪城北詰駅も徒歩圏内で、これらの交通機関を利用することで、橋を訪れるのが容易です。

桜宮橋は、地域の交通の要所であるだけでなく、歴史的な魅力や美しい景観を楽しむことができる場所でもあります。

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