桜木裕司

桜木裕司：格闘技に捧げた情熱と異端の軌跡

桜木裕司（さくらぎ ゆうじ、1977年7月20日 - ）は、宮崎県宮崎市出身の男性キックボクサー、そして総合格闘家です。中学時代に佐竹雅昭の姿に感銘を受け格闘技の世界へ足を踏み入れ、その人生を格闘技に捧げてきました。

格闘技人生の幕開け

高校入学と同時に極真空手に入門。卒業後、自衛隊を経て体育教師を目指し日本体育大学体育学部武道学科へ進学。上京後、顔面攻撃の重要性を感じ、キックボクシング 目黒ジムへ入門。藤本勲会長の紹介で佐山聡と出会い、2000年7月に掣圏道に入門しました。

パンクラス、キックボクシングでの活躍

2005年2月にはパンクラスで謙吾をKOで破り、同年3月にはキックボクシングルールで郷野聡寛にもKO勝利。2006年にはパンクラスのヘビー級王者決定トーナメントに出場するなど、その実力を発揮しました。

さらなる挑戦：WAFC、M-1 Challenge、そしてパンクラチオン

2007年には素手での肘打ち、頭突きが認められた「WAFC世界パンクラチオン大会」に出場し3位入賞。2008年には韓国のM-1 Challengeでステファン・ストルーフェと対戦。2009年にはロシアで開催されたWAFC主催のパンクラチオン大会でガジエフ・アワウディンをKOし、パンクラチオン無差別級王座を獲得しました。

DEEPでの戦い、そして異色の試合

2010年にはDEEPの初代ライトヘビー級王者決定トーナメントに出場。川村亮とのライトヘビー級キング・オブ・パンクラスタイトルマッチではドロー。DEEPメガトン級王座決定戦では田澤和久に敗れ王座獲得はなりませんでした。

2012年にはパンクラスで高橋義生にKO勝利。同年、菊田早苗との試合では、オープンフィンガーグローブを着用せず素手で闘い、一部の反則以外は何でもありという、初期UFCを彷彿とさせるルールでTKO勝利を収めました。

人柄とエピソード

桜木選手は、試合前の選手コール時に敬礼をするなど、師である佐山聡の思想を色濃く受け継いでいます。また、体格や日本体育大学出身という共通点から、スーパータイガー (2代目)の正体ではないかという噂もありますが、真相は不明です。

戦績

総合格闘技：多数の試合に出場
キックボクシング：多数の試合に出場
グラップリング：多数の試合に出場

獲得タイトル

極真全日本Jr空手道選手権 高校重量級 優勝
第1回掣圏武芸トーナメント -95kg級 優勝（2003年）
UKFキック・インターナショナル・ヘビー級王座（2009年）
* パンクラチオン無差別級王座（2009年）

桜木裕司は、その多様なバックグラウンドと、常に挑戦を続ける姿勢で、格闘技界に独自の足跡を残し続けています。

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