梁勇基

梁 勇基（リャン・ヨンギ）



梁勇基（りゃん よんぎ）は1982年1月7日に大阪府泉北郡忠岡町で生まれた元プロサッカー選手である。ポジションはミッドフィールダー（MF）で、在日朝鮮人でありながら北朝鮮代表としても活躍した。現役引退後は、ベガルタ仙台のクラブコーディネーターとして新たな役割を担っている。

来歴



梁は高校卒業後、日本のJリーグ入りを志望したが、外国籍枠の制限のため、取り組みは一時中断された。しかし、大学進学という道を選び、2000年には阪南大学に通い始め、サッカー部に所属した。大学での活躍により、プロチームからのオファーが期待されていたが、在日枠選手として金位漫が既に登録されていたため、契約が成立しなかった。

2004年2月、梁は川崎フロンターレのキャンプに参加し、かつての夢を追い求めていたが契約には至らず、韓国のKリーグ加入を考えて準備を進めていた。その矢先、彼は高校のコーチから紹介されて、J2のベガルタ仙台のテストに参加し、幸運にもプロ契約を獲得した。彼は1年目から即戦力として活躍し、32試合に出場。2005年には完全にレギュラーの座を確立し、2007年からは5シーズン連続で全試合出場を果たす。

特に2008年および2009年にはチームの主将としても活躍し、2011年の復興支援チャリティーマッチでは「Jリーグ TEAM AS ONE」のメンバーとして日本代表と対戦した。2018年にはJリーグで通算500試合出場を達成し、2019年12月には契約満了による退団を発表、その後、2020年にはサガン鳥栖に移籍、2022年には再びベガルタ仙台に戻る形となった。2023年12月に現役引退を発表し、クラブコーディネーターとして新たなスタートを切った。

代表歴



梁は北朝鮮代表にも定期的に招集され、特に2008年の東アジア選手権や2010 FIFAワールドカップ・アジア3次予選に参加した。攻撃的な能力がある一方で、北朝鮮の守備的な戦術においてはその持ち味を十分に発揮することはできず、なかなか重用されることはなかった。しかし、2010年のAFCチャレンジカップでは代表に選出され、優勝に貢献し、得点王及びMVPを受賞。その後のW杯メンバーには残れなかったものの、引き続きサポートメンバーとして代表に帯同した。

2011年にはアジアカップに選出され、2015年のアジアカップでは全試合に先発出場し、サウジアラビア戦では先制点を挙げるなど、国際舞台でも活躍を見せた。

エピソード



梁はJ2での連続出場記録145試合を保持しており、仙台のJ1昇格後も連続出場を続けていたが、2012年に膝の怪我により連続試合出場記録がストップした。彼の学業は優秀であり、阪南大学に進学する前は成績がトップクラスであったが、サッカーの夢を追い求めるための選択だった。趣味としては宮川大輔というお笑い芸人が好きだという。さらに、2012年には「継続力」というコラムを朝日新聞に掲載するなど、多彩な面も持ち合わせていた。選手の高慶汰とは親族にあたる。

所属クラブ



個人成績




タイトル



このように、梁勇基のサッカーキャリアは数々の道を切り開いた。彼の功績は、今後の選手たちへの道しるべとなるだろう。

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