梁埈赫

梁 埈赫（ヤン・ジュンヒョク）

梁埈赫（ヤン・ジュンヒョク）は、1969年5月26日生まれの元プロ野球選手であり、大邱広域市中区出身です。左投げ左打ちの外野手として活躍し、彼の背番号10はサムスン・ライオンズにおいて永久欠番に設定されています。

経歴

アマチュア時代

彼の野球キャリアは、嶺南大学校の4年生時代に始まりました。1991年のオフシーズン、地元の三星ライオンズから指名されなかった彼は、サンバンウル・レイダースに2次ドラフトで指名されることになります。当時のSamsungでは左腕投手の補充を優先していたため、彼の指名は実現しませんでした。しかし、彼は故郷のチームでプレイすることを強く希望し、サンバンウルへの加入を拒否しました。その後、兵役を経て1993年に三星ライオンズに入団しました。

第一次三星時代

加入してからは、その年からすぐにレギュラーとして出場し、首位打者と新人王のタイトルを獲得するなど、強烈な印象を残しました。彼の才能はすぐに周囲に認められ、チームの重要な選手として活躍しました。

ヘテ時代

1999年に選手会の問題から局面が変わり、ヘテ・タイガースにトレードされます。このトレードは彼のキャリアの転換点となる出来事です。2000年にLGツインズに移籍し、主力選手としてチームに貢献しました。

第二次三星時代

2001年、彼は古巣の三星ライオンズに復帰します。以降、2010年までのキャリアの中で数々の記録を樹立しました。特に2007年には韓国プロ野球史上で初めて2000本安打を達成し、その後も340本以上の本塁打を記録しました。これにより彼は韓国プロ野球史に名を刻む選手となりました。

しかし、2008年には負傷のためにチーム内での立場が揺らぎ、初めて2軍降格を経験します。2009年には、様々な病気や怪我に見舞われながらも、7月には350号本塁打を達成し、記録保持者となりました。

2010年、彼は自身の選手生活に終止符を打つことを決意し、引退試合では盛大な送別を受けました。この年、彼の背番号10はサムスンの永久欠番となり、彼の偉業を讃えることとなりました。

引退後の活動

引退した後、梁は野球解説者としてSBS ESPNで活動を開始し、バラエティ番組にも出演するなど多方面での活躍を続けてられます。また、野球の普及活動や慈善事業にも積極的に取り組み、その影響力を広げています。

プレースタイル・人物

梁はその大柄な体格と独特の「万歳打法」で知られており、多くのファンに支持されています。彼の打撃スタイルはバッティング技術に基づき、三振が少なく出塁率も高いのが特徴です。主に外野手として活動した彼ですが、40歳を過ぎてからは指名打者としての出番も多くなりました。

私生活では、彼はバラエティ番組の出演も多く、口達者として知られる存在です。また、釣りが趣味であることでも名を馳せています。

主なタイトル・記録

• - 首位打者：4回（1993、1996、1998、2001）
• - 最多安打：2回（1996、1998）
• - 新人王：1993年
• - ゴールデングラブ賞：8回
• - サムスン・ライオンズ永久欠番：背番号10（2010年制定）

このように梁埈赫は、韓国プロ野球界において多大な影響を与えた選手であり、今なお彼の功績は語り継がれています。

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