梁玹種

梁玹種（ヤン・ヒョンジョン）

梁玹種は、1988年3月1日生まれ、韓国の光州広域市出身のプロ野球選手です。左腕投手で、KBOリーグの名門チームである起亜タイガースに所属しています。彼の野球キャリアは多くの栄光を伴うものであり、韓国国内だけでなく国際舞台でも数々の成果を収めています。

経歴

高校時代

梁は光州東成高等学校でその才能を開花させました。150km/hを超える速球を投げる彼は、当時の韓国高校野球界では金廣鉉とともに最高峰の左腕として知られていました。高校時代には、全国高校野球大会での優勝を含む数多くの勝利を飾り、特に2006年にはWBSC U-18ワールドカップに出場し、チームの優勝に貢献、個人でもベストナインに選ばれました。

プロ入り

高校を卒業後、梁は2007年に起亜タイガースに入団しました。デビュー年の最初は先発として起用されましたが、チーム内の調整もありすぐに中継ぎに回ります。2009年には先発ローテーションに定着し、その年に12勝を記録してチームを韓国シリーズ優勝に導きました。特に日本の読売ジャイアンツとの対戦では好投を見せ、名実ともにエースへと成長していきました。

運命の瞬間

2010年の広州アジア大会では、韓国代表として活躍し、優勝に貢献、これにより兵役免除の資格を得ることができました。その後、彼は2017年に初の20勝を達成し、同年にはKBOリーグと韓国シリーズの双方でMVPを獲得するという偉業を成し遂げます。

2019年には再び最優秀防御率を取得し、河村投手と共に韓国を代表する投手としての地位を確立しました。その年のWBSCプレミア12では韓国代表として出場し、準優勝の結果を残しました。

メジャーリーグ挑戦と帰国

2021年にはテキサス・レンジャーズと契約し、MLBデビューを果たしましたが、思うような成績は残せず、シーズン終了後には帰国を決意。再度起亜タイガースと契約を結び、2023年には個人通算162勝に到達し、KBO史上独自の記録を樹立しました。

プレースタイル

梁はオーバースローから154km/hの速球を投げる他、スライダーやチェンジアップも駆使する非常に技巧的な投手です。選手生活を通じて大きな負傷は経験しておらず、安定したパフォーマンスを維持し続けています。また、視力が非常に悪く、試合中はスポーツゴーグルを着用してプレーする姿が見受けられます。

人物像

取り組む姿勢や情熱から、韓国のファンからは「KBOバーランダー」とも称される彼は、ピッチングだけではなく、その人間性からも多くの支持を集めています。他の多くの選手にとっても、彼の存在は大きな憧れとなるでしょう。今後の彼のキャリアやさらなる活躍が楽しみです。

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