梅島町

梅島町について

梅島町（うめじままち）は、1928年（昭和3年）11月1日から1932年（昭和7年）10月1日までの約4年間、東京府南足立郡に存在した町です。現在の東京都足立区の栗原、島根、一ツ家、西新井栄町、梅島、中央本町、梅田、青井一・五・六丁目に相当する地域を管轄していました。

町の概要

梅島町は、南足立郡の中央部に位置していました。この地域は、現在の足立区の中核をなす場所であり、当時の行政の中心地の一つでした。

町名の由来

町名は、合併前の梅田村と島根村のそれぞれの頭文字を組み合わせたものです。この名称は、旧来の「梅島村」に由来し、地域住民の歴史的な繋がりを表しています。

歴史

1889年（明治22年）5月1日、市制町村制の施行により、梅田村、島根村、栗原村、小右衛門新田の4つの村が合併し、梅島村が発足しました。この合併は、近代的な行政制度を導入する上での重要な一歩でした。

1928年（昭和3年）10月1日、梅島村は町制を施行し、梅島町となりました。この町制施行は、地域の発展と行政サービスの向上を目指したものでした。

しかし、そのわずか4年後の1932年（昭和7年）10月1日、梅島町は千住町、西新井町、舎人村、渕江村、東渕江村、伊興村、江北村、綾瀬村、花畑村とともに東京市へ編入され、足立区となりました。この編入により、梅島町は自治体としての歴史を終えましたが、その地域は足立区の一部として発展を続けています。

歴代町村長

梅島村長

初代：牛込金三（1889年6月-1901年）
第2代：瀨田長次郎（1901年-1915年5月）
第3代：小泉吉三郎（1915年6月-1916年10月）
第4代：日比谷三郎（1916年10年-1924年2月）
第5代：花井末次郎（1924年2月-1928年9月）

梅島町長

初代：花井末次郎（1928年10月-1931年6月）
第2代：瀨田孝三（1931年6月-1932年9月）

これらの歴代町村長は、村から町への移行期における地域の発展に尽力しました。

地域の歴史

梅島町を構成した地域には、以下の村々がありました。

梅田村
島根村
栗原村
小右衛門新田

これらの村々はそれぞれ独自の歴史を持ち、合併後もその文化や伝統が受け継がれてきました。

関連文献

「栗原村」『新編武蔵風土記稿』 巻ノ137足立郡ノ3、内務省地理局、1884年6月。NDLJP:763997/44。
「淵江領 島根村」『新編武蔵風土記稿』 巻ノ137足立郡ノ3、内務省地理局、1884年6月。NDLJP:763997/50。
「小右衛門新田」『新編武蔵風土記稿』 巻ノ137足立郡ノ3、内務省地理局、1884年6月。NDLJP:763997/51。

これらの文献は、当時の地域の様子や歴史を知る上で貴重な資料です。

関連項目

東京都の廃止市[[町村]]一覧
田中好子 - 出身者

梅島町は、その短い歴史の中で、地域の発展に大きく貢献しました。現在の足立区を語る上で欠かせない重要な一部です。

もう一度検索