梅津昭彦

梅津昭彦

梅津 昭彦（うめつ あきひこ）氏は、1959年に生まれた日本の法学者です。現在、新潟大学の教授として教鞭を執っています。専門分野は商法で、特に保険法や証券取引法に関する造詣が深く、これらの分野で多くの研究業績を上げています。

来歴

出生と学歴

梅津氏は福島県会津若松市に生まれました。父親の仕事の関係で、幼少期は各地を転々としながら育ちました。

学歴としては、まず1985年に駒澤大学法学部法律学科を卒業しました。その後、さらに法学研究を深めるため、鹿児島大学大学院法学研究科に進学し、1987年に修士課程を修了しています。さらに学びを続け、神戸大学大学院法学研究科博士後期課程に進学しましたが、1990年に単位取得満期退学となりました。

主な職歴

大学院を単位取得満期退学した1990年、梅津氏は東北学院大学法学部に着任しました。当初は助手として研究者としてのキャリアをスタートさせ、1991年には専任講師、1993年には助教授へと昇任しました。この間、一貫して商法、保険法、証券取引法といった自身の専門分野の研究教育活動に従事しました。

1995年には、長年の研究成果をまとめた学位論文「保険仲介者の規制と責任」により、出身大学院である神戸大学から博士（法学）の学位を授与されています。

2000年には東北学院大学法学部の教授に昇任し、同年からは約1年間、ドイツのミュンスター大学に客員研究員として滞在し、海外での研究活動も行いました。2004年には東北学院大学大学院法務研究科教授となり、法科大学院における教育にも力を注ぎ、同研究科長も務めました。

2012年、新潟大学大学院実務法学研究科の実務法学専攻教授として招聘され、新潟の地に移りました。その後、2017年からは新潟大学法学部法学科の企業法務教授を務めています。また、新潟大学では法学部長も務めるなど、要職を歴任しています。

専門分野

梅津氏の専門分野は商法全般にわたりますが、特に力を入れているのは保険法、証券取引法です。加えて、日本海法学会理事も務めていることから、海法にも深い関心を持っています。これらの分野における法制度の研究や判例分析を精力的に行っています。

公職・学外活動

梅津氏は、大学での教育研究活動に加え、様々な公職や学外活動にも貢献しています。具体的には、国家試験である公認会計士試験の試験委員（商法担当）を2005年から務めた経験があります。また、日本保険学会や日本海法学会といった学術団体の理事として、それぞれの学会の発展に寄与しています。地域医療にも関心があり、新潟県立新発田病院の倫理審査委員会委員も歴任しました。

主な著作

梅津氏の主な著作としては、以下のものがあります。

『保険仲介者の規制と責任』中央経済社、1995年。
『レクチャー保険法』（今井薫、岡田豊基と共著）法律文化社、2005年。
『レクチャー新保険法』（共著）法律文化社、2011年。
『会社法判例百選 第3版〔No.229〕』（共著）有斐閣、2016年9月。

これらの著作は、保険法や商法分野の研究者や実務家にとって重要な文献となっています。

梅津昭彦氏は、商法分野、特に保険法、証券取引法における第一人者の一人として、教育、研究、社会貢献に広く関わっています。その研究活動は、国立国会図書館サーチやCiNii等でも確認することができます。

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