梶山正

梶山正：写真家、その足跡と人物像

梶山正（1959年 - ）は、日本の写真家として知られています。長崎県で生まれ、福岡県宗像市で育ちました。福岡県立宗像高等学校を卒業後、写真の世界へと足を踏み入れました。

生い立ちとインドへの憧憬

幼少期は昆虫に深い興味を持ち、図鑑を暗記するほど読み込んだり、昆虫標本を制作するほどのめり込んでいました。高校時代には山岳部に所属し、自然に親しむ日々を送ります。

18歳の時、大学へ進学した友人を訪ねて京都へ。友人が所属する山岳部の活動に触発され、自身も登山トレーニングに励むようになります。また、インド旅行から帰国した先輩からインドの魅力を聞かされるうちに、梶山の中でインドへの憧れが募り、大学を辞める決意をします。

その後、大阪で就職し、19歳で京都へ移り住みます。偶然にも、後に妻となるベニシア・スタンリー・スミスが近所に住んでおり、英会話教室を開きながら3人の子供と生活していました。インドへの想いを募らせながらも資金が不足していたため、ステーキ店で2年間アルバイトをして資金を貯めました。

インド、そしてベニシアとの出会い

インドへの憧れを抱き始めてから5年後の1982年、ついにインドへ出発。24歳の時にヒマラヤ登山を経験し、その後はインド各地やネパールの山村を歩き回りました。ニューデリーで出会った2人の日本人僧侶から、インドカレー店を共同経営しないかと誘いを受け、帰国後に京都でインド料理店を開業。その店の客として、ベニシアが訪れるようになり、二人は出会いを果たします。

1992年、梶山はベニシアと結婚。1996年6月からは、妻と息子と共に京都の大原へ移住し、里山での生活を始めました。

写真家としての活動

梶山は山岳写真を専門とし、雑誌などに作品を掲載しています。近年では、妻ベニシアのハーブ・ガーデニングや里山暮らしに関する著書の写真や翻訳も手掛けています。

家族

ベニシアは前夫との間に2人の娘と1人の息子がおり、梶山との間にも息子が1人います。梶山の家族構成は、父、母、姉、そして2人の弟がいます。

著書

『ベニシアのハーブ便り 京都・大原の古民家暮らし』（2007年、世界文化社）
『ベニシアの京都里山日記 大原で出逢った宝物たち』（2009年、世界文化社）
『ベニシアの京都里山暮らし 大原に安住の地を求めて』（2009年、世界文化社）
『猫のしっぽカエルの手 ベニシアの手づくり暮らし 春・夏編』（2010年、世界文化社）
『猫のしっぽカエルの手 ベニシアの手づくり暮らし 秋・冬編』（2010年、世界文化社）
『ポケット図鑑 日本アルプスの高山植物』（2015年、家の光協会）

梶山正は、写真家としてだけでなく、ベニシア・スタンリー・スミスと共に里山での生活を送りながら、自然と人との関わりを大切にする生き方を実践しています。彼の作品や活動は、多くの人々に感動と共感を与え続けています。

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