梶本勇介とは？意味をやさしく解説 - サードペディア百科事典

梶本勇介：プロ野球選手としての軌跡とその後

梶本勇介（かじもとゆうすけ）は、1983年 12月18日、大阪府大阪市城東区で生まれました。右投両打の内野手、外野手として活躍した元プロ野球選手です。

プロ入り前

岩手県の専大北上高校に進学すると、1年生からセンターのレギュラーを獲得。2年生の時には、エース兼4番としてチームを牽引し、夏の岩手県大会で決勝戦完封を含む3完封1完投、本塁打も記録する活躍を見せ、甲子園出場に大きく貢献しました。甲子園では1回戦で敗退するも、3年生時には春季県大会で5試合5本塁打を記録。東北大会ではチームを初優勝に導きました。夏の県大会決勝では惜しくも敗れ、2年連続の甲子園出場は果たせませんでした。

当時から投手としても才能を発揮し、最速147km/hの速球を投げていましたが、2001年のドラフト会議では、高校通算30本塁打の打撃力を買われ、ヤクルトスワローズから2巡目で指名を受けました。

ヤクルト時代

プロ入り後は、打撃センスを活かすため内野手にコンバートされ、主に遊撃手として練習を重ねました。2002年は体力と守備の基礎を固めるシーズンとし、二軍で31試合に出場。俊足を活かすためスイッチヒッターに挑戦し、秋のコスモスリーグでは左打席からプロ入り初本塁打を記録しました。2003年には本格的に両打ちに転向し、左膝の手術の影響で前半戦はリハビリに費やしましたが、後半戦には二軍で39試合に出場。秋季キャンプでは首脳陣にアピールし、手術した足の不安がないことを証明しました。

2004年には、ファームで月間MVPを受賞するなど、打撃でもアピールできるようになり、8月には初の一軍昇格を果たしました。2試合に出場し安打はなかったものの、守備機会をこなしました。ファームでは92試合に出場し、打率.269、7本塁打、8盗塁を記録しました。2005年から選手登録を両打ちに変更。フレッシュオールスターでは優秀選手賞を受賞し、イースタン・リーグ最多安打のタイトルを獲得しました。

2006年には、宮本慎也の故障もあり、2年ぶりに一軍昇格。6月には初スタメン出場を果たし、2安打を記録しました。この年、一軍では21試合に出場し、7安打2盗塁を記録。ファームでは、打率.291、7本塁打、13盗塁と好成績を残しました。2007年には初の開幕一軍を迎えましたが、打撃不振で二軍降格。ファームでも調子が上がらず、一軍復帰は叶いませんでした。

2008年は、二軍で打率.301、5本塁打、14盗塁を記録。二度目のイースタン月間MVPを受賞し、9月には約1年5ヶ月ぶりに一軍登録され、20試合で3盗塁を記録しました。2009年には二軍で安定した打率を残しましたが、一軍での出場は限られました。2010年には一軍出場がないまま戦力外通告を受けました。

オリックス時代

2010年11月、オリックス・バファローズの入団テストに合格し、移籍。2011年には、正二塁手の不調により一軍昇格し、2日連続で2安打を放つなど活躍。5月には移籍後初打点も記録しました。しかし、後藤光尊の復帰後は出場機会が減少し、代打や外野手としての出場が増えました。10月には移籍後初のお立ち台に上がりました。2012年には、決勝適時打を放つなど活躍を見せましたが、定位置を掴むには至りませんでした。2013年に戦力外通告を受けました。

オリックス退団後

2013年の合同トライアウト後、7人制ラグビーチームの選抜メンバーに選ばれましたが、米独立リーグのランカスター・バーンストーマーズと契約。2017年まで同リーグでプレーした後、帰国しました。

帰国後はトレーナーとして活動する傍ら、2020年からはライブ配信者としても活躍しています。

プレースタイルと人物

ヤクルト時代には、コーチから研究熱心で努力家と評されていました。スイッチヒッターとして左右ともにパワーがあり、俊足と強肩を活かしたプレーが持ち味です。守備では連係プレーに課題を残すものの、二軍では盗塁数で上位に入るなど、走塁にも優れていました。

詳細情報

- 初出場：2004年8月21日、対阪神タイガース戦
- 初打席：2004年8月22日、対阪神タイガース戦
- 初安打：2006年5月4日、対広島東洋カープ戦
- 初先発出場：2006年6月3日、対オリックス・バファローズ戦
- 初盗塁：2006年10月12日、対横浜ベイスターズ戦
- 初打点：2007年4月12日、対横浜ベイスターズ戦

背番号

- 39 （2002年 - 2010年）
- 58 （2011年 - 2012年）
- 0 （2013年）

梶本勇介