梶本惠美

梶本惠美（かじもと えみ）は、日本の脚本家である。京都府京都市出身で、6月27日生まれ。日本脚本家連盟および日本放送作家協会に所属し、多岐にわたる分野で活動している。

1980年に同志社大学文学部国文学専攻を卒業。専業主婦を経て、1987年にシナリオ・センターで脚本を学び始める。アメリカ滞在中も日本のコンクールに応募を続け、平成3年度（1991年度）第16回創作テレビドラマ大賞に『春むかし』で入選し、脚本家としてデビューした。

脚本家としてテレビドラマを中心に、ラジオドラマや舞台作品など幅広く手がけている。特にテレビドラマでは、昼の帯ドラマ、時代劇、社会派ドラマ、サスペンスなど、幅広いジャンルで多くの実績を持つ。

これまでに、東海テレビ『いのちの器』や『永遠の君へ』といった昼の帯ドラマを多数執筆した他、CBC『キッパリ!』シリーズも担当。NHKでは、『御宿かわせみ』シリーズや『隠密八百八町』といった時代劇、『ボーダーライン』、『ひきこもり先生』といった社会派ドラマなど、様々な枠で作品を発表している。テレビ朝日『新・御宿かわせみ』、TBS『コスメの魔法』シリーズなども執筆している。中でも、テレビ朝日『狩矢父娘シリーズ』は、第1作から第6作までの脚本を一手に担い、人気シリーズの基盤を築いた。

また、デビュー作でもあるNHK単発ドラマ『春むかし』をはじめ、『世にも奇妙な物語』（原案）などの脚本も担当。NHK単発ドラマ『てのひらのメモ』も執筆している。テレビ以外では、NHK-FMのラジオドラマ『妻の知らない夫のいくつかのこと』や『Teko Poko Cafe』の脚本を担当。朗読劇『ブッダとテロリスト』、戯曲『ヒロシマ、時の音』といった舞台作品も手がけている。

脚本家以外では、過去には東京フィルムオブアート・スクール講師を務めた。また、NHKドラマ『家出娘』に俳優として出演した経験も持つ。さらに、チベット体操伝導師としても活動しており、心身の健康法を広めるというユニークな一面も見せている。

社会的主張としては、新型コロナウイルス感染対策としてのマスク着用に対して明確に反対の立場を取り、その不要論を唱え、自らも実践している。

専業主婦から脚本家となり、数々の名作を生み出してきた梶本惠美氏。幅広いジャンルで物語を紡ぐ筆力に加え、教育、演技、健康法伝導といった多彩な活動や、社会問題への率直な発言は、彼女の型破りな創造性と行動力を物語っている。

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