梶浦宏孝

梶浦宏孝（かじうら ひろたか）について

梶浦宏孝は、1995年7月6日生まれの将棋棋士です。日本将棋連盟に所属し、棋士番号は301です。東京都新宿区出身で、鈴木大介九段の門下生としてその技術を磨いてきました。

将棋の道のり

梶浦は5歳の頃に父から将棋を教わり、将棋に親しみを持つようになりました。2008年、彼は鈴木大介の元で奨励会に入会し、初めは振り飛車を使っていましたが、段位が上がるにつれて居飛車に転向しました。彼の三段リーグへの挑戦は順調とは言えず、初回では5勝13敗という結果で最下位に終わっていますが、それでも将棋の世界での挑戦は続きました。

彼の昇段の道は波乱に満ちており、2012年後期の第52回三段リーグでは、初参加で5勝13敗と最下位でしたが、6回目のリーグでは8位で迎えた最終日、連勝を果たし単独2位で昇段を果たします。その後、2018年度には棋王戦の予選決勝で上村亘を破り、本戦トーナメントへの出場を果たしました。

それからも、彼は順調に昇進を続け、2019年には通算100勝を達成し五段に、2020年には六段へと昇進します。2021年5月には七段に昇段し、竜王ランキング戦において通算3回の優勝を達成するなど、将棋界での地位を確固たるものとしました。

人物像

梶浦棋士は、居飛車党として横歩取りの戦術を得意としています。師匠の鈴木九段からは「カジー」と愛称で呼ばれ、彼自身も謙虚で真面目な性格を持っています。奨励会時代のエピソードとしては、「正座を崩さない記録係」として知られる存在であり、「15時間連続正座」という伝説も残しました。また、神楽坂を愛しており、彼の地元への思いは深いものがあります。

2019年には台湾で初の海外出張として叡王戦の記録係を担当し、2021年には一般女性と結婚届を提出しました。さらに、2022年からは『少年ジャンプ+』で連載中の将棋漫画『バンオウ-盤王-』の将棋監修も務めていると言います。

趣味と嗜好

梶浦は将棋連盟の囲碁部にも所属し、ボードゲーム全般を趣味として楽しんでいます。囲碁は小学6年生の頃に始め、鈴木大介九段から部長を引き継ぎ、アマチュア5級の実力を持っています。また、ボードゲームカフェを訪れるのが好きで、麻雀は自分には向かないと感じているため挑戦していないと話しています。

昇段履歴

1. 2008年4月: 奨励会入会（6級）
2. 2010年3月: 初段
3. 2011年2月: 二段
4. 2012年8月: 三段（第52回三段リーグ参加）
5. 2015年4月: 四段（第56回三段リーグ成績2位）
6. 2019年7月: 五段（通算100勝に到達）
7. 2020年6月: 六段（竜王ランキング戦連続昇級）
8. 2021年5月: 七段（竜王ランキング戦通算3回優勝）

このように、梶浦宏孝棋士はその技術と精神を持って将棋界で日々成長し続けています。今後の活躍にも十分な期待が寄せられています。

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