森上亜希子

森上亜希子：努力と挑戦の軌跡

森上亜希子（1980年1月12日生まれ）は、大阪市出身の元プロテニス選手です。身長167cm、体重56kg、右利きで、フォアハンド・ストローク、バックハンド・ストロークともに両手打ちというプレースタイルでした。2005年8月にはシングルスで自己最高の41位を記録し、ミキハウスに所属していました。

プロとしての道のり

7歳からテニスを始めた森上は、青山裕司に師事し、才能を開花させます。1997年にはウィンブルドンジュニア女子シングルスでベスト4に進出。18歳の誕生日である1998年1月12日にプロへ転向しました。2003年の全豪オープンで4大大会に初出場を果たし、同年のウィンブルドンでは3回戦に進出。この3回戦では、第8シードのジェニファー・カプリアティに敗れましたが、その実力を示しました。同年2月には、メンフィス大会で小畑沙織とペアを組み、ダブルスで優勝を果たしています。

2004年にはアテネオリンピックにテニス日本代表として出場し、シングルスとダブルスの両方でプレーしました。2005年の全仏オープンでは3回戦に進出するも、全米オープンでは1回戦で途中棄権を余儀なくされました。しかし、2006年の全仏オープン1回戦では、第3シードのナディア・ペトロワをストレートで破るという大きな勝利を収めました。

ツアー初優勝、そして引退へ

女子テニスツアーでは、2005年にシンシナティの大会で初のシングルス決勝に進出しましたが、スイスのパティ・シュナイダーに敗れました。2007年、チェコのプラハ・オープンで第6シードとして出場し、決勝で第1シードのマリオン・バルトリを破り、27歳で念願のツアー初優勝を果たしました。しかし、その後の全仏オープンでは1回戦で敗退しています。

2008年3月には膝の故障が悪化し、フェドカップ代表を辞退。プラハ・オープンも欠場しました。全仏オープンには出場したものの、ウィンブルドンは欠場、北京オリンピックへの出場も叶いませんでした。2009年11月12日、有明テニスの森公園で行われた全日本選手権への出場を最後に、現役を引退しました。

引退後の活動

引退後は、テニス関連の中継解説者やイベント・講演会などで活動しています。2010年にはNHKの紀行番組「街道てくてく旅」に出演し、熊野街道を踏破しました。また、「スタジオパークからこんにちは」にもゲスト出演しています。

プライベートでは、2011年4月にアチハ社長の阿知波孝明と結婚。同年11月に長男、2014年7月には長女を出産しています。

森上亜希子は、プロテニス選手として数々の困難を乗り越え、輝かしい成績を残しました。引退後もテニス界に貢献しながら、充実した日々を送っています。その努力と挑戦の姿勢は、多くの人々に勇気を与え続けています。

主な戦績

WTAツアー シングルス：1勝2敗
WTAツアー ダブルス：1勝1敗
* 4大大会シングルス 最高成績：3回戦進出（ウィンブルドン、全仏オープン）

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