森下駅 (愛知県)

森下駅の概要

森下駅（もりしたえき）は、愛知県名古屋市東区徳川に位置する名古屋鉄道瀬戸線の鉄道駅で、駅番号はST05です。この駅名は、駅の南側にかつて存在した森下町に由来しています。かつての森下町は、現在の徳川二丁目の一部にあたる地域でした。

駅の歴史

森下駅は1915年（大正4年）に開業しました。当時、駅周辺は西春日井郡六郷村として名古屋市に編入される前の地域でした。開業当初から交通の要所としての役割を担い、特に乗降客数は多かったことで知られています。大曽根交差点の南に位置し、周辺には映画館や銀行などが立ち並ぶ歓楽街も広がっていました。これにより、森下駅は市電高岳線の乗換駅でもあり、準急が停車する重要な駅でした。

しかし、1971年に名古屋市営地下鉄名城線の大曽根駅が開業し、市電の廃止とともに大曽根の中心が移動したため、その後の乗降客数は次第に減少しました。駅は無人化され、1990年には運行が高架化されるなど、段階的に変化を遂げてきました。

年表

• - 1915年6月16日: 開業。
• - 1956年10月12日: 駅舎改築。
• - 1971年10月1日: 無人化。
• - 1989年12月10日: 上り線高架化。
• - 1990年9月30日: 下り線高架化。
• - 2006年9月19日: 無人化、駅集中管理システム導入。
• - 2011年2月11日: ICカード「manaca」供用開始。

駅の構造

駅は相対式ホーム2面2線の高架構造で、現在は駅集中管理システムによって運営されています。管理駅は近隣の大曽根駅です。現状ではエレベーターやエスカレーターは設置されていませんが、2025年度から2027年度にかけてエレベーターの設置が予定されています。北側には片渡り線があり、尾張瀬戸方面から来た列車が上りホームで折り返すことが可能ですが、通常は使用されていません。

駅周辺とアクセス

森下駅の近くには名古屋市交通局のバス停があり、幹名駅1系統や鶴舞11系統の利用ができます。過去には名鉄バスの各種バス停も存在していましたが、一部は運行が終了しています。

利用状況

2020年度の1日平均乗降人員は2,429人でした。2013年度には2,590人で、名鉄全駅中162位、瀬戸線内では16位にあたります。歴史的には1992年度には1,999人の利用があり、多くの鉄道駅と比較しても一定の利用者数を維持していたことがわかります。利用人数は年々微増傾向にあり、駅の重要性は今でも高いと言えるでしょう。

隣接駅

名古屋鉄道瀬戸線では、森下駅は尼ヶ坂駅（ST04）と大曽根駅（ST06）の間に位置し、急行や準急は通過し、普通列車のみが停車します。かつては尼ヶ坂駅と社宮祠駅、大曽根駅と駅前駅の間にも駅が存在していました。

まとめ

森下駅は名古屋市内の重要な交通拠点のひとつとして、長い歴史を持っており、周辺開発や時代の変遷に影響を受けつつも、地域の人々に利用され続けています。今後のエレベーター設置など、さらなる利便性の向上が期待されています。

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