森井茂

森井茂のプロフィール

森井茂（もりい しげる、1915年4月12日 - 1987年4月11日）は、三重県に生まれたプロ野球選手であり、投手として名を馳せました。彼は1936年に名古屋軍に入団し、その経歴は多くの野球ファンに愛され続けています。

来歴・人物

森井は宇治山田商業高校を卒業後、大津晴嵐クラブでの活動を経て、名古屋軍に加入しました。プロデビューは1936年のことです。同年の9月23日、名古屋金鯱軍との試合で見事な初勝利を挙げ、以降の活躍の基礎を築きました。プロ野球が春秋のシーズン制であった当時、彼は1936年秋シーズンで26試合に登板し、8勝5敗を記録。この成績は、当時の投手沢村栄治に次ぐリーグ2位でした。

1937年春シーズンには、開幕投手としての立場を周囲に示しました。それ以来、彼は1937年秋、1938年秋、1941年、1944年、1946年と計6回にわたり開幕投手を務めました。この記録は2014年に川上憲伸に抜かれるまで中日ドラゴンズの球団記録として長く残りました。また、1937年8月29日には、イーグルス戦において57分で試合を終えるというプロ野球記録を打ち立てる快挙も成し遂げています。この試合で彼はイーグルスを完封し、勝利の立役者となりました。

森井は巨人戦において、1938年春から1944年にかけて15試合連続で敗北を喫します。これは後に大石正彦が記録する16戦連敗にまで至るまで同一カードにおける投手最多連敗の記録として知られています。

1946年のシーズン後には、中部日本軍を退団し、地元の全宇治山田での活動を経て、1950年には広島カープでプロに復帰しますが、1年間で現役を退きました。彼の妻の証言によると、戦時中に肺を病んだことが彼の選手生命を縮める要因となったとのことです。

森井は特にスローボールを得意としており、これは現代で言うところのチェンジアップに相当します。彼の決め球は下手投げの超スローカーブであったと言われています。

詳細情報

年度別の投手成績において名古屋軍は1944年に産業軍、1946年には中部日本軍へと球団名を変更しています。

背番号

• - 19 （1936年）
• - 7 （1937年 - 1938年）
• - 23 （1939年 - 1943年、1946年）
• - 27 （1950年）

関連項目

• - 三重県出身の人物一覧
• - 中日ドラゴンズの選手一覧
• - 広島東洋カープの選手一覧

森井茂のキャリアは数々の伝説を残し、彼の名は今もなお多くのプロ野球ファンの記憶に刻まれています。彼の投球スタイルや戦績は、次世代の選手たちにも影響を与えるでしょう。

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