森勇 (富山市長)

森勇（もり いさむ）

森勇は、明治9年（1876年）11月3日に生まれ、昭和33年（1958年）10月に没した、日本の検察官であり、後に富山市長を務めた人物です。

経歴

森勇は、岐阜県羽島郡中屋村（現在の各務原市）に生まれました。明治33年（1900年）に明治法律学校（現在の明治大学）を卒業後、明治35年（1902年）に判事検事登用試験に合格し、司法官試補として金沢地方裁判所に勤務しました。

明治38年（1905年）に検事の職に就き、高松区裁判所検事、大津区裁判所検事、大阪地方裁判所検事、大津地方裁判所検事、広島区裁判所検事、山口地方裁判所検事、呉区裁判所検事、広島地方裁判所検事、広島控訴院検事といった要職を歴任しました。これらの職務を通して、森勇は法曹界において重要な役割を果たしました。

昭和3年（1928年）には、那覇地方裁判所検事正に任命され、その後、富山地方裁判所検事正、奈良地方裁判所検事正、金沢地方裁判所検事正を歴任し、昭和14年（1939年）に検事を退官しました。長年にわたる検察官としての貢献は、法曹界において高く評価されています。

退官後の昭和15年（1940年）には、富山市長に選出され、市政に携わりました。市長としての具体的な活動については詳細な記録は少ないものの、その経歴は法曹界から地方自治へと活動の幅を広げたことを示しています。

参考文献

大日本法曹大観編纂会『大日本法曹大観』国民社、1936年。
人事興信所編『人事興信録 第13版（下）』人事興信所、1941年。
* 『日本の歴代市長 第2巻』歴代知事編纂会、1984年。

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