森勇登

森勇登（もり ゆうと）は、1998年8月14日に福岡県で生まれた日本のラグビーユニオン選手である。

現在、国内ラグビー最高峰リーグであるジャパンラグビーリーグワンに加盟する東芝ブレイブルーパス東京に所属しており、ポジションはバックスラインの中核を担うセンター（CTB）を務めている。身長は174cm、体重は82kg。

若き才能の開花：高校・大学時代

森選手は、地元のラグビー強豪校として全国に名を馳せる東福岡高校で才能を育んだ。高校在学中には、早くからその実力が認められ、高校日本代表に選出される経験をしている。これは、同世代の中でも突出した能力を持つ選手のみに与えられる栄誉であり、森選手が当時から将来を嘱望されていたことを示している。

高校卒業後の2017年には、数多くの日本代表選手やトップリーガーを輩出しているラグビー界の名門、明治大学に進学した。大学でも中心選手として活躍し、さらなるレベルアップを図った。明治大学在学中には、日本ラグビーフットボール協会が編成する世代別の代表チームにも選出されており、U20日本代表やジュニア・ジャパンとして国際舞台での経験も積んだ。特に、ジュニア・ジャパンは将来の日本代表候補が集まるチームであり、ここでの選出は森選手の高い潜在能力を裏付けるものであった。

プロキャリアのスタートとリーグワンデビュー

2021年に明治大学を卒業した後、森選手はプロラグビー選手としてのキャリアをスタートさせるため、伝統あるクラブチームである東芝ブレイブルーパス（現：東芝ブレイブルーパス東京）に加入した。国内最高峰リーグであるジャパンラグビーリーグワンでの挑戦が始まった。

プロ選手として公式戦のピッチに立つ機会は、チーム加入から約1年後の2022年シーズンに訪れた。具体的には、2022年2月26日に行われたジャパンラグビーリーグワン2022の第7節、シャイニングアークス東京ベイ浦安（現：浦安D-Rocks）戦に途中出場し、記念すべき公式戦初出場を果たした。

ポジション：センター（CTB）の役割

森選手が主戦場とするセンター（CTB：インサイドセンターとアウトサイドセンターの総称）は、ラグビーにおいて攻守両面で極めて重要なポジションである。攻撃時には、相手防御の隙間を突いてラインブレイクを仕掛けたり、効果的なパスでウィングやフルバックにボールを繋いだりと、アタックの起点となる役割を担う。強靭なランと正確なパス、そして状況判断能力が求められる。

一方、防御時には、相手の攻撃を止めるための強烈なタックルはもちろん、バックスライン全体の防御システムを組織し、相手に突破を許さないようにコミュニケーションを取りながら立ち位置を調整する役割も果たす。まさに、チームの攻撃と防御を繋ぐ「要」となるポジションであり、高いラグビーIQと運動能力が不可欠である。

今後の展望

東福岡高校、明治大学というラグビー強豪校で培われた確かな技術と、高校・大学時代に経験した世代別日本代表での国際経験を礎に、森勇登選手は東芝ブレイブルーパス東京の一員としてジャパンラグビーリーグワンの舞台で挑戦を続けている。まだ若く、今後のさらなる成長と、チームへの貢献、そして将来的にはフルメンバーの日本代表として活躍する可能性も十分に秘めている、将来が期待される選手のひとりである。

関連情報

高校ラグビー日本代表
U-20ラグビー日本代表
ジュニア・ジャパン
東福岡自彊館中学校・東福岡高等学校
明治大学ラグビー部
東芝ブレイブルーパス東京
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