森口繁一

森口繁一

森口繁一（もりぐち しげいち、1916年9月11日 - 2002年10月2日）は、日本の応用数学者であり、東京大学名誉[[教授]]として知られています。

人物・来歴

香川県出身の森口繁一は、東京帝国大学工学部航空工学科を卒業しました。1954年には、「統計工学上の諸問題の研究」によって東京大学から工学博士の学位を授与されました。彼のキャリアは、飛行機部、柳製作所、陸軍航空技術学校講師を経て、東京帝国大学第一工学部講師、東京大学工学部助[[教授]]へと進み、1956年に教授に就任しました。1977年に東京大学を定年退官後は、名誉[[教授]]となり、その後、電気通信大学教授、1982年には東京電機大学教授として教鞭を執りました。彼の専門分野は、応用数学、情報工学など多岐にわたりました。

業績

森口繁一は、応用数学、特に統計学、数値計算、プログラミングといった分野において、数多くの著書を執筆し、日本の情報科学の発展に大きく貢献しました。彼の著書は、学生や研究者にとって貴重な学習教材として広く読まれました。

主な著書としては、以下のようなものがあります。

『初等数理統計学』(1950)
『品質管理』(1955)
『線型計画法入門』(1957)
『電子計算機』(1964)
『応用数学夜話 現象と数理と統計』(1978)
『数値計算工学』(1989)
『数理つれづれ』(2001)

また、海外の優れた書籍の翻訳も数多く手がけ、海外の知識を日本に紹介することにも尽力しました。

W.E.デミング『推計学によるデータのまとめ方 新しい最小二乗法』(1950)
* リヒャルト・クーラント, H.ロビンス 共著『数学とは何か 考え方と方法への初等的接近』(1966)

これらの翻訳書は、日本の数学教育、情報科学の発展に寄与しました。

森口繁一は、教育者、研究者として、日本の応用数学、情報工学の発展に多大な貢献をしました。彼の業績は、後世に語り継がれています。

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