森岳

森岳（もりたけ）

森岳は、秋田県山本郡三種町に位置する大字です。かつてこの地には、森岡村（もりおかむら）と森岳村（もりたけむら）が存在していました。

地理

三種町のほぼ中央に位置し、南西部は八郎潟調整池に面しています。東は下岩川、西は川尻・久米岡新田、南は鹿渡、北は豊岡金田と隣接しています。交通の要衝であり、南西部を国道7号・琴丘能代道路が通過するほか、奥羽本線と秋田県道4号能代五城目線が南北に縦貫し、秋田県道212号森岳鵜川線が西へ分岐しています。

山岳

石倉山
高森山
高岳山
高城山

河川

三種川

湖沼

八郎潟調整池
角助堤
惣三郎堤

歴史

沿革

森岳は、出羽国秋田郡河北村の一部として成立したとされています。

1889年（明治22年）4月1日 - 町村制施行により、近世以来の森岳村（もりおかむら）が単独で自治体を形成しました。
1902年（明治35年）8月1日 - 森岳駅が開業。盛岡駅との混同を避けるため、駅名は「もりたけ」と読まれることになりました。
1902年（明治35年）10月10日 - 村名が駅名に合わせて森岳村（もりたけむら）に改称されました。
1952年（昭和27年） - 石油採掘中に温泉が湧出し、現在の森岳温泉となりました。
1955年（昭和30年）4月1日 - 金岡村・下岩川村と合併し、山本村が発足。同日、森岳村は廃止され、山本村の大字森岳となりました。
1962年（昭和37年）9月1日 - 山本村が町制を施行し、山本町となりました。
2006年（平成18年）3月20日 - 山本町が八竜町・琴丘町と合併し、三種町が発足しました。

森岳の名前の由来

昭和30年代に、林崎集落の千葉家文書が東京大学に保管されていることが判明しました。文書は1925年（大正14年）の林崎大火で焼失したと思われます。文書によると、村号を決定する際、林崎村と森岳村を合わせて一つの名にしようとしましたが合意に至りませんでした。そこで、神の思し召しに任せることとなり、千葉俊蔵が「おみくじ」で決定することを提案し、村人の承諾を得ました。

林崎の北、三種川の南の場所に神を祀り、千葉が祈ったところ、「森岳（岡）村」とのお告げがありました。おみくじを埋めるため森を築き、堂を建てました。その際、黒い石が掘り出され、村人たちはこれを「森大明神」として祀り、村の平和と繁栄を祈願しました。

交通

鉄道

東日本旅客鉄道（JR東日本）
奥羽本線：森岳駅

バス

秋北バス
森岳温泉・金岡線：能代バスステーション - 柏子所 - 小野沢 - 金岡 - 森岳駅前
鹿渡・小野沢線：能代バスステーション - 大曲 - 鵜川橋 - 森岳温泉 - 落合・鹿渡

道路

琴丘能代道路
国道7号
秋田県道4号能代五城目線
秋田県道212号森岳鵜川線

名所・旧跡・観光スポット

森岳温泉

施設

森岳郵便局
森岳温泉簡易郵便局
三種町立山本中学校
* 三種町立森岳小学校

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