森田公一の青春ベストテン

ラジオ・リクエスト大賞 森田公一の青春ベストテン：12年間愛された日曜朝の定番番組

1977年4月から1989年3月まで、TBSラジオを彩った人気音楽番組『ラジオ・リクエスト大賞 森田公一の青春ベストテン』。12年もの長きにわたり、日曜日の朝8時5分からの放送枠をにぎわせ、多くのリスナーに愛された番組でした。番組タイトルにもなっている「青春」は、森田公一とトップギャランの代表曲『青春時代』に由来しています。

森田公一と小島一慶アナウンサーの息ぴったりの進行

番組のDJを務めたのは、森田公一と当時TBSアナウンサーだった小島一慶氏。小島氏が森田氏を「先生」と呼ぶ独特の進行スタイルも、番組の魅力の一つでした。二人の軽妙なトークと、選曲センスは、多くのリスナーを魅了しました。

リスナー参加型のランキング番組

番組のランキングは、リスナーからのリクエストを基に決定されました。さらに、TBSとネットワークを持つ北海道放送（HBC）、静岡放送（SBS）、MBSラジオ、中国放送（RCC）、RKBラジオといった各地のラジオ局のランキングも反映。全国的な人気を反映した、まさに「国民的」なランキングと言えるでしょう。

また、TBSテレビで放送されていた『ザ・ベストテン』とも密接に連携しており、ラジオ総合ベスト10として、その情報を提供していました。ラジオベストテン情報の担当は小島氏でしたが、番組100回記念時には、当時レギュラー出演していた天地真理氏がゲスト出演。これは、1977年頃からの休業状態にあった天地氏にとって、森田公一氏率いるトップギャラン10周年公演へのサプライズ出演後、1979年6月から番組のアシスタントとして復帰するきっかけとなりました。

予想的中者には賞金5万円！

番組では、1位から3位までの順位を予想する企画も実施。見事的中したリスナーには、賞金5万円が贈られました。的中者が複数いた場合は、賞金を人数で山分けするシステムでした。

リスナーの詞に森田公一が作曲！

さらにユニークだったのが、リスナーから送られてきた詞に、森田氏が即興で曲を付けるコーナー。このコーナーで生まれた楽曲は、カセットテープに録音されて、採用されたリスナーにプレゼントされました。この企画は、リスナーの創造性を刺激し、番組への愛着をさらに深める要因となりました。

多くのスポンサーに支えられた12年間

番組は、TBSローカル枠だけでなく、ランキング協力局にもネットされていました。スポンサーも、ライオン油脂（現ライオン）、明治乳業・明治ボーデン（現・株式会社明治の乳製品部門）、セブン-イレブンと、時代とともに変化しながら番組を支え続けました。

多くの類似番組が存在する中で輝いた12年

『ラジオ・リクエスト大賞 森田公一の青春ベストテン』と類似の番組としては、『全国歌謡ベストテン』（文化放送）、『決定！全日本歌謡選抜』（文化放送）、『不二家歌謡ベストテン』（ニッポン放送）などが挙げられます。これらの番組の中で、『森田公一の青春ベストテン』は、独自の企画とパーソナリティの魅力で、リスナーの心を掴み続けました。1989年3月、12年間の歴史に幕を閉じましたが、多くのリスナーの記憶に、鮮やかに刻まれている番組と言えるでしょう。

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