森田道博

森田道博（もりた みちひろ）

プロフィール

森田道博は、1970年10月18日生まれ、千葉県出身の囲碁棋士です。日本棋院に所属し、田岡敬一に師事、その後藤沢秀行門下となりました。九段の段位を持ち、数々の棋戦で実績を残しています。

囲碁との出会いとプロ入り

小学1年生の頃、新聞の囲碁欄に興味を持ったのが囲碁を始めるきっかけでした。入門書でルールを覚え、小学3年生から碁会所に通い始めました。囲碁ライターの田岡敬一に師事し、福井正明の指導も受けています。1981年には、少年少女囲碁大会小学生の部で4位に入賞。1982年に日本棋院の院生となり、1984年にプロ棋士として入段しました。

棋士としての活躍

入段後、森田は着実に実力を伸ばしていきます。1985年には棋聖戦二段戦で優勝、1987年には藤沢秀行に入門、1990年に五段に昇段しました。1991年には天元戦の本戦入りを果たし、21連勝という記録を打ち立てました。1992年のNEC俊英戦では準優勝、天元戦では2年連続でベスト8に進出。1993年には七段に昇段しました。

1994年は、森田にとって飛躍の年となりました。竜星戦では、勝ち抜き戦で8連勝を達成し、決勝トーナメントに進出。決勝では林海峰を破り、棋戦初優勝を果たしました。さらに、この年の棋聖戦七段戦でも優勝し、35勝12敗という好成績を収めました。当時、棋道賞の新人賞は六段以下の規定でしたが、選考委員の強い推薦により、規定が七段以下に改められ、新人賞を受賞しました。

1995年には、十段戦トーナメントで勝ち進み、挑戦者決定戦に進出しましたが、依田紀基に敗れ、挑戦権獲得はなりませんでした。1998年には九段に昇段。2007年には天元戦、竜星戦ともにベスト4に進出するなど、長年にわたり活躍を続けています。

タイトル歴とその他の棋歴

タイトル歴

竜星戦（1994年）
NEC俊英囲碁トーナメント戦（1996年）

その他の棋歴

棋聖戦 二段戦優勝（1985年）、五段戦優勝（1990年）、七段戦優勝（1994年）
NEC俊英囲碁トーナメント戦 準優勝（1992年、1995年）
竜星戦 準優勝（1999年）

国際棋戦

日中囲碁交流
1989年：6勝1敗
1990年：0勝1敗
1992年：2勝1敗
日中スーパー囲碁
1986年：0勝1敗
1995年：0勝1敗
真露杯SBS世界囲碁最強戦
1996年：1勝1敗

受賞歴

棋道賞新人賞（1994年）
棋道賞勝率第一位賞（2007年）
棋道賞連勝賞（2008年）

参考文献

秋山賢司「飛べ花の59年組」（『棋道』1984年7月号 日本棋院）

外部リンク

* 日本棋院の森田道博紹介ページ'>日本棋院の森田道博紹介ページ

森田道博は、その実力と実績で、日本の囲碁界に多大な貢献を果たしている棋士の一人と言えるでしょう。

もう一度検索