森野泰明

森野泰明 - 日本を代表する陶芸家

森野 泰明（もりの たいめい、1934年2月8日生まれ）は、日本の著名な陶芸家として知られています。彼は日展理事を経て、公益社団法人日展の顧問、日本芸術院の会員、そして文化功労者としてもその地位を確立しています。受賞歴としては、旭日中綬章を受章しており、彼の本名は森野 泰明（もりの ひろあき）です。

来歴

森野は京焼きの陶芸家、森野嘉光の子供として京都府で生まれ育ちました。教育を受けたのは京都市立美術大学（現在の京都市立芸術大学）の陶磁器科で、さらに同大学の専攻科も卒業しました。この背景は、彼の陶芸家としての基盤を築く重要な要素となりました。

陶芸家としての歩み

1957年、森野は初めて日展に入選し、その後1960年には特選・北斗賞を受賞します。1962年からはシカゴ大学で陶芸を教えるなど、国際的な舞台でもその活動を広げていきました。さらに、1968年には日本現代工芸美術展で外務大臣賞を受賞し、1969年には日展の会員に選出されています。

1983年には日本新工芸展で文部大臣賞を受け、1996年には京都府文化賞功労賞などの栄誉に輝きました。また、1999年には京都市文化功労者としても認定されました。2007年には扁壺『大地』で日本芸術院賞を受賞し、その後も2010年には日本芸術院会員に選ばれ、日本陶磁協会賞の金賞も受けるなど、名実ともにトップエリートの陶芸家としての地位を確立しました。

2015年に京都府文化賞特別功労賞を受賞した後、2019年には旭日中綬章を受賞し、2021年には文化功労者としての評価も受けています。これらの受賞は、彼の陶芸への尽力や影響力を物語るものであり、その作品は今も多くの人に愛され続けています。

著書

森野は陶芸に関する著書も手がけており、1993年には『陶 The best selections of contemporary ceramics in Japan vol.65.森野泰明 1958-1992』を京都書院から出版しています。この他にも、関連書籍として『現代の陶芸 第16巻』（講談社、1977）や『日本の陶磁 現代篇 第7巻』（中央公論社、1993）などがあります。これらの著書は、彼の作品や陶芸に対する思いを深く知るための貴重な資料となっています。

最後に

森野泰明はその卓越した技術と情熱により、日本の陶芸界に多大な貢献をしてきました。彼の作品は、伝統と現代の融合をうまく表現しており、これからも多くの人々に感動を与え続けることでしょう。

もう一度検索