植村家壷

植村家壷（うえむら いえひろ）は、弘化4年（1847年）に播磨山崎藩主・本多忠鄰の六男として生まれました。その後、慶応3年（1867年）に高取藩主・植村家保の養子となり、植村家を継承することになります。

明治維新という大変革期において、家壷は明治元年（1868年）に家督を継ぎ、高取藩の第14代藩主となりました。明治2年（1869年）からは藩政改革に着手し、近代化を目指した政策を推進しました。しかし、版籍奉還により高取藩知事に任じられた後、明治4年（1871年）の廃藩置県によって藩知事を免職、東京へ移住することとなります。

明治17年（1884年）には華族令により子爵に叙せられ、華族としての地位を確立しました。その後、明治25年（1892年）には御陵墓守長に就任し、皇室の陵墓を守るという重要な役割を担いました。

大正9年（1920年）6月29日に74歳で亡くなりました。家督は三男の家治が継承しています。


植村家壷の足跡

弘化4年（1847年）：播磨山崎藩主・本多忠鄰の六男として生まれる
慶応3年（1867年）：高取藩主・植村家保の養子となる
明治元年（1868年）：高取藩の第14代藩主となる
明治2年（1869年）：藩政改革に着手
明治4年（1871年）：廃藩置県により免職、東京へ移住
明治17年（1884年）：子爵に叙される
明治25年（1892年）：御陵墓守長に就任
大正9年（1920年）：死去


参考文献

「日本最大の山城、高取城」『日本一の山城　大和高取城』、高取町、2017-030-01
安達厚三「明日香村農浦隧道文様石の調査」『奈良国立文化財研究所年報』、奈良文化財研究所、1972年5月25日、48-49頁

植村家壷は、幕末から明治という激動の時代を、大名、そして華族として生きた人物です。その生涯は、日本の近代化の過程における社会の変化を反映しており、歴史を考察する上で重要な意味を持っています。

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