植田和磨

植田 和磨

日本のラグビーユニオン選手として知られる植田和磨（うえだ かずま）は、2002年12月4日に生まれました。現在、ジャパンラグビーリーグワンに加盟するコベルコ神戸スティーラーズに所属しています。

幼少期から高校時代

植田選手がラグビーボールに触れたのは、わずか4歳の時でした。地元兵庫県の明石ジュニアラグビークラブで競技を始め、その才能の片鱗を見せ始めます。明石市立魚住東中学校を経て、強豪として知られる報徳学園高等学校に進学しました。報徳学園では、高校1年次からウィングのポジションで公式戦にほぼ先発出場を続け、チームの中心選手として活躍。全国高等学校ラグビーフットボール大会、通称「花園」には、3年連続で出場し、高校ラグビー界でその名を轟かせました。

近畿大学での輝かしい実績

2021年、近畿大学に入学した植田選手は、大学ラグビー界でもその実力を遺憾なく発揮しました。1年次から関西大学Aリーグの全試合に先発として出場。驚異的なスピードと決定力を武器に、11トライを挙げてリーグのトライ王に輝きました。この活躍が認められ、関西大学Aリーグの「ベスト15」にも選出されました。2年次も引き続き全試合にフル出場し、8トライを記録。二年連続で「ベスト15」に名を連ねました。さらに3年次も全試合に先発出場を果たし、再び8トライを挙げる活躍を見せ、3年連続でのベスト15選出という偉業を成し遂げました。この大学時代の圧倒的なパフォーマンスは、彼のポテンシャルの高さを証明するものでした。

7人制日本代表としての挑戦

15人制での活躍に加え、植田選手は7人制ラグビーにおいてもその才能を開花させます。2023年1月には、7人制日本代表に選出され、ワールドラグビーセブンズシリーズのハミルトン大会およびシドニー大会に出場。世界の舞台で経験を積みました。翌2024年には、ワールドラグビーセブンズチャレンジャーシリーズのUAE大会、モンテビデオ大会、ミュンヘン大会に出場。これらの経験を経て、同年夏に開催されたスポーツの祭典、パリオリンピックの舞台も経験しました。これまでに、7人制日本代表として計6キャップを獲得しており、国際経験も豊富です。

プロキャリアの開始

大学での素晴らしい成績と、7人制日本代表での国際経験を積んだ植田選手は、将来を嘱望される存在となりました。2025年1月24日、彼はジャパンラグビーリーグワン所属のコベルコ神戸スティーラーズに対し、大学在学中にプロチームへ加入できるアーリーエントリー制度を利用して入団することを発表しました。同年3月に近畿大学を卒業。そして同年4月12日に行われたジャパンラグビーリーグワンの公式戦、第15節の浦安D-Rocks戦において途中出場ながらリーグワンデビューを果たしました。大学時代に磨き上げたトライゲッターとしての能力と、7人制で培ったアジリティを武器に、プロの舞台でのさらなる活躍が期待されています。

受賞歴

2021年度 関西大学リーグ ベスト15
2022年度 関西大学リーグ ベスト15
* 2023年度 関西大学リーグ ベスト15

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