植田豊

植田 豊

（うえだ ゆたか）

日本の男性総合格闘家。1986年11月8日生まれ。サウスポースタイルを得意とし、リバーサルジム新宿Me,Weに所属して競技活動を続けている。また、リングを離れれば中学校および高校で保健体育の教員として教鞭をとる顔も持つなど、ユニークな経歴の持ち主である。

来歴

植田豊のキャリアは柔道から始まった。中学生・高校生時代は明大中野高校の柔道部に所属し、武道に励んだ。高校在学中に、後にGRABAKA代表となる菊田早苗氏の紹介という縁もあり、日本体育大学体育学部武道学科へ進学し、大学でも柔道部に籍を置いた。大学卒業後、一旦は一般的な会社員として社会に出たものの、短い会社勤務期間を経て、改めて格闘技の道へ進むことを決意する。そして、縁のあった菊田氏が率いるGRABAKAへ入門し、本格的に総合格闘技のキャリアをスタートさせた。

アマチュア選手として経験を積んだ後、2009年に開催されたDEEPフューチャーキングトーナメントのウェルター級に出場し、見事に優勝を果たした。この実績を引っ提げ、翌2010年にはclub DEEPのリングでプロ総合格闘家としての第一歩を踏み出した。

プロとして順調にキャリアを重ねていく中、2013年9月15日のクレベル・コイケとの対戦で、第2ラウンドにパウンドによるTKO負けを喫した。この一戦の後、植田はリングから一時的に遠ざかることとなる。約5年4ヶ月という長いブランク期間を経て、2019年1月27日にWARDOG CAGE FIGHT 20とGRACHAN 38の共同開催イベントで復帰戦を迎えた。この復帰戦でブレンゾリンク・バットムントと対戦し、3-0の判定勝ちを収め、ブランク明けの一戦を白星で飾った。この勝利は、彼の競技への強い意志と、長期の準備期間が実を結んだことを示すものとなった。

その後もコンスタントに試合を重ね、近年では2023年12月10日に開催されたGRACHAN&D-SPIRAL！のメインイベントに出場。安海健人を相手に、第1ラウンドでパウンドによるTKO勝利を挙げた。この勝利は、彼がベテラン選手として依然として第一線で通用する実力を持っていることを証明した。

人物

総合格闘家としての顔を持つ一方で、植田豊は教育者としてのキャリアも並行して歩んでいる。彼は東京都内の学校、具体的には杉並区和田や新宿区にある私立の中学校・高校、そして文京区の都立高校で、保健体育の教員を務めている。激しい競技生活と学校での教務活動を両立させており、その多忙な日常は彼ならではのものである。リングでの経験が教育現場に活かされているか、あるいはその逆か、その両立生活は多くの関心を集めている。

戦績

プロ総合格闘技およびアマチュア総合格闘技における詳細な公式戦績は公開情報のみに基づく。現時点では、特にアマチュア時代の戦績は断片的な情報に限られる。

獲得タイトル

DEEPフューチャーキングトーナメント2009 ウェルター級 優勝（2009年）

関連項目

男子総合格闘家一覧

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