植竹須美男

植竹須美男：アニメ脚本家としての軌跡と功績

植竹須美男氏（1968年 - 2023年2月15日）は、日本のアニメ業界に多大な貢献を果たした脚本家です。栃木県出身で、アニメ制作会社「ぶらざあのっぽ」に所属し、小山高生氏に師事した後、フリーランスとして独立しました。

氏のキャリアは多岐に渡り、数多くのアニメ作品で脚本またはシリーズ構成を担当しました。その才能は、幅広いジャンルの作品で発揮され、視聴者から高い評価を受けてきました。代表的な作品としては、以下のものがあげられます。

シリーズ構成・脚本
『マスターモスキートン'99』
『破邪巨星Gダンガイオー』
『神無月の巫女』
『BURN-UP SCRAMBLE』
『エンジェル・ハート』
『京四郎と永遠の空』（全話シリーズ構成）
『R-15』
『新妹魔王の契約者 BURST』

これらの作品において、氏は緻密な構成力と、登場人物の心情を繊細に描く脚本で、作品の世界観を豊かに表現しました。特に『京四郎と永遠の空』では、全話のシリーズ構成を担当し、作品全体のストーリー展開に大きく貢献しました。

脚本
氏の脚本の才能は、上記以外にも多くの作品で発揮されました。
『ドラゴンボールZ』
『勇者特急マイトガイン』
『VS騎士ラムネ&40炎』
『セイバーマリオネットJ』
『エルフを狩るモノたちII』
『新・天地無用！』
『MAZE爆熱時空』
『超魔神英雄伝ワタル』
『ロスト・ユニバース』
『アキハバラ電脳組』
『セイバーマリオネットJ to X』
『それゆけ!宇宙戦艦ヤマモト・ヨーコ』
『タイムボカン2000 怪盗きらめきマン』
『ドッとKONIちゃん』
『The Soul Taker 〜魂狩〜』
『電脳冒険記ウェブダイバー』
『ちょびっツ』
『まほろまてぃっく〜もっと美しいもの〜』
『爆転シュート ベイブレードGレボリューション』
『月詠 -MOON PHASE-』
『この醜くも美しい世界』
『B-伝説! バトルビーダマン』
『かりん』
『ぱにぽにだっしゅ！』
『妖逆門』
『スーパーロボット大戦OG -ディバイン・ウォーズ-』
『アイドルマスター XENOGLOSSIA』
『ファイト一発! 充電ちゃん!!』
『夏のあらし! 〜春夏冬中〜』（脚本と劇中歌作詞）
『ギャラクシーレーサー スキャン2ゴー』
『kiss×sis』
『健全ロボ ダイミダラー』
『バトルスピリッツ 烈火魂』
『バトルスピリッツ ダブルドライブ』
『魔装学園H×H』
『妖怪アパートの幽雅な日常』
『異種族レビュアーズ』
『オリエント』
『ウルトラマントリガー NEW GENERATION TIGA』
『ウルトラマンブレーザー』

これらの作品を通じて、氏は時代を彩る数々の名作に貢献しました。また、OVAやドラマCD、小説、漫画原作など、その活動は多岐に渡ります。特に『少女奇談まこら』は、掲載誌の休刊により未完となっていましたが、作品の人気を背景に、電撃コミックジャパン誌上で完結し、全6巻の完全版コミックスが刊行されました。

近年は体調不良により活動が制限されていましたが、2023年2月10日に容体が急変し、救急搬送されました。2月15日、54歳という若さで逝去されました。日本のアニメ業界にとって大きな損失であり、その死を悼む声が数多く上がっています。植竹須美男氏の功績は、これからもアニメ史に刻まれ続けることでしょう。

もう一度検索