椎名うみ

椎名うみ（しいな うみ）について



椎名うみは、1989年10月12日生まれの日本の漫画家で、神奈川県出身です。彼女は23歳のときから漫画を描き始め、ポータルサイトのpixivに作品を投稿し、その才能を発揮しました。

経歴の歩み



椎名は2013年、アフタヌーン四季賞に応募し、冬のコンテストで佳作を受賞しました。この受賞によって彼女は担当編集者と出会い、その後の活動において重要なサポートを得ることができました。2014年には再びアフタヌーン四季賞に挑戦し、秋のコンテストで四季賞を獲得。当時の受賞作『ボインちゃん』は、同年11月に発売された『月刊アフタヌーン』（講談社）で掲載され、堂々と漫画家デビューを果たします。

2016年には、またしても『月刊アフタヌーン』で『青野くんに触りたいから死にたい』の連載を開始し、ついに連載作品を持つことになりました。

椎名うみの作風



椎名の作品は、人間が抱える暗い部分が描かれながらも、その中に光を見出すコントラストが特徴です。彼女の作品においては、特に人間関係の難しさが繰り返しテーマとして扱われており、ポジティブな側面を描くためにはネガティブな側面も絶対に必要であるという考えが根底にあります。漫画ライターの門倉紫麻は、彼女の作品が持つテーマに対して「読後感がいつも明るい」と評価しています。

椎名は、「感情を描くこと」が自分の強みであると述べており、初めてアフタヌーン四季賞に応募した際にもそのポイントが選考委員から高く評価されました。門倉も特に「感情が振り切れた瞬間の表情」が椎名作品の魅力の一つだと語っています。

椎名うみの人物像



椎名は、漫画『ダブル』のキャラクターである野田彩子のファンでもあり、彼女自身も椎名の作品のファンであるという公表もあります。また、『青野くんに触りたいから死にたい』がテレビドラマ化されることが決まった際には、彼女は「人と出会いたくて漫画を描いている」とインタビューで語り、作品による人とのつながりを重視する姿勢を見せています。

作品リスト



連載


- 連載デビュー作。

読み切り作品


- デビュー作として知られ、『崖際のワルツ 椎名うみ作品集』にも収録されています。
  • - セーラー服を燃やして (『good!アフタヌーン』2016年1号)
- 『崖際のワルツ 椎名うみ作品集』に収録。
  • - 崖際のワルツ (『good!アフタヌーン』2016年2号)
- こちらも『崖際のワルツ 椎名うみ作品集』に収録。
  • - おかえり (2020年)
- 特別な書き下ろし作品として、「伊藤万理華EXHIBITION “HOMESICK”」用に制作されました。

書籍


全て、講談社のアフタヌーンKCから発売されています。

外部リンク



椎名うみの作品は、感情豊かでありながら人間の複雑さを鮮やかに表現している点が多く、多くの読者に愛され続けています。

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