椎田道路

椎田道路：国道10号バイパスの要衝

椎田道路は、福岡県京都郡みやこ町と築上郡築上町を結ぶ、全長10.3kmの国道10号バイパスの一部を構成する一般有料道路です。別名「椎田バイパス」と呼ばれ、東九州自動車道に並行する一般国道自動車専用道路として、西日本高速道路（NEXCO西日本）が管理しています。高速道路ナンバリングでは「E10」が割り当てられています。

椎田道路は、行橋バイパスと旧・福岡県道1号豊前万田線を繋ぐ重要な役割を担い、全国路線網の一翼を担っています。東九州自動車道との接続を機に、案内標識は「椎田道路」から「東九州道（椎田道路）」に変更されました。

道路概要

起点: 福岡県京都郡みやこ町徳永（徳永交差点）
終点: 福岡県築上郡築上町大字上ノ河内
総延長: 10.3km
規格: 第1種第3級および第3種第1級
道路幅員: 18.25～25.0m
車線数: 暫定2車線（4車線化工事進行中）

東九州自動車道の前後区間を含め、4車線化優先整備区間として指定されており、現在、築城IC～椎田南IC間では4車線化工事が進められています。

歴史と変遷

椎田道路の建設は1974年に事業化され、段階的な開通を経て現在の姿となりました。主な出来事を以下に示します。

1992年3月15日: 辻垣交差点～福岡県道232号国見松江線交点（中村交差点）間開通
1993年12月25日: 福岡県道232号国見松江線交点（中村交差点）～国道10号交点（山田交差点）間開通
2010年6月28日～2011年6月20日: 高速道路無料化社会実験の実施と凍結
2012年12月3日～2014年8月8日: 東九州自動車道接続に向けた改築工事実施（IC出入口の閉鎖と再開）
2014年12月13日: 東九州自動車道行橋IC～みやこ豊津IC間開通に伴い、東九州道と椎田道路が直結。椎田本線料金所廃止、椎田南IC供用開始
2016年4月24日: 東九州自動車道椎田南IC～豊前IC間開通
2019年9月4日: 椎田道路を含む東九州道の暫定2車線区間の4車線化優先整備区間案が国土交通省より発表
2021年3月30日: 築城IC～椎田南IC間の4車線化工事の事業許可取得

インターチェンジと料金

椎田道路のインターチェンジは全て福岡県内に位置します。みやこ豊津ICと椎田南ICの供用開始により、事実上、徳永交差点～みやこ豊津IC間と椎田南IC～中村交差点間は、それぞれのICのランプウェイとして機能しています。

2014年12月13日までは、築城IC～椎田IC間の椎田本線料金所のみで通行料金を徴収していましたが、東九州自動車道との接続後は料金体系が変更されています。料金車種区分は普通車、大型車、特大車の3種類で、ETC割引が適用されますが、ノンストップ通行はできませんでした。

4車線化への取り組み

現在、椎田道路では、安全性と交通容量の向上を目的とした4車線化工事が積極的に進められています。この工事は、地域の経済発展や交通ネットワークの強化に大きく貢献すると期待されています。

まとめ

椎田道路は、地域の交通インフラとして重要な役割を果たしており、今後も更なる整備拡充が期待されます。東九州自動車道との接続、4車線化工事など、常に進化を続ける椎田道路の今後の動向に注目が集まっています。

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