椙山女学園大学附属小学校

椙山女学園大学附属小学校

椙山女学園大学附属小学校は、愛知県名古屋市千種区山添町に所在する私立小学校です。椙山女学園の系列校であり、一貫教育を特徴としています。

校長

現在の校長は森和久先生です。愛知教育大学をご卒業後、名古屋市立鶴舞小学校の校長を経て、2016年に椙山女学園大学附属小学校の校長に就任されました。椙山女学園大学教育学部子ども発達学科の教授も兼任されています。

教育理念と目標

「人間になろう」という教育理念を掲げ、以下の4つの教育目標を重視しています。

体力の増強: 健康な体づくりを奨励します。
学力の増進: 基礎学力の定着と応用力の育成を目指します。
モラルの確立: 社会性を育み、倫理観を養います。
情操の育成: 豊かな心を育み、感性を磨きます。

沿革

1905年：椙山正弌・令子夫妻により、名古屋裁縫女学校として開校
1917年：椙山高等女学校が開校
1924年：椙山第二高等女学校が開校。椙山高等女学校は椙山第一高等女学校に改称
1925年：椙山女学校に改称
1930年：椙山女子専門学校が開校
1931年：椙山第二高等女学校が、椙山女子専門学校附属高等女学校に改称
1937年：椙山女子商業学校が開校
1942年：椙山女子専門学校附属幼稚園が開園
1947年：椙山中学校が開校
1948年：椙山女学園高等学校が開校。椙山中学校は椙山女学園中学校に改称
1949年：椙山女学園大学が開学
1950年：椙山女子専門学校附属幼稚園が椙山女学園大学附属幼稚園に改称
1951年：学校法人椙山女学園に組織変更
1952年：椙山女学園大学附属小学校が開校
2005年：学園創立100周年
2009年：創設者･椙山正弌生誕130周年
2012年：創立60周年記念式典
2015年：椙山女学園大学附属保育園を開設
2019年：椙山女学園大学附属こども園を開設

特徴的な取り組み

金剛鐘

学園のシンボルである金剛鐘は、毎朝8時30分に昭憲皇太后御歌『金剛石』のメロディーを奏で、始業を告げます。この鐘の起源は、創設者の椙山正弌先生がカリフォルニア大学で耳にした鐘の音色に感銘を受けたことにあります。ロンドンのジレット社に製作を依頼し、1930年に設置されました。小学校では、中学校・高等学校の校舎から離れているため、メロディーをテープで流したり、6年生がハンドベルで生演奏したりしています。

初泳ぎ始業式

3学期の始業式には、椙山女学園中学・高等学校内の椙山スポーツセンター室内プールで初泳ぎが行われます。児童会役員が新年の誓いを発表し、水泳大会の上位入賞者が模範泳を披露した後、全児童が25メートルを泳ぎます。その後、鏡開きを行い、ぜんざいを味わいます。

不祥事

2023年9月、いじめに関する学校側の不適切な対応が表面化しました。当時5年生の女児が同級生からいじめを受けていたことを日記に記し提出したところ、担任教諭は花丸をつけて返却。その後、女児がいじめに抵抗した際、学校側は一方的に女児に問題があるとして別室学習の処置を行いました。女児は不登校となり、児童精神科に通院。保護者は学校法人などを相手取り、損害賠償を求める訴訟を起こしました。

アクセス

名古屋市営地下鉄東山線 覚王山駅4番出口から徒歩約10分

同窓会

1906年に設立された「和風会」を起源とする同窓会「いとぎく会」は、卒業生と在校生の親睦を深める活動を行っています。大学、中高、それぞれの学校や学部の同窓会のほか、全国各地に支部があり、『同窓会だより』の発行や学校行事への参加などを通じて交流を深めています。

著名な卒業生

中野友加里（フィギュアスケート選手）
蔦絵梨奈（タレント）

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