極め倒し

極め倒し (きめたおし)

極め倒しは、大相撲における決まり手の一つです。相手の体勢を崩し、土俵上または土俵の外へ倒すことで勝利を得ます。具体的には、自分の腕で相手の腕、肩、首といった部位を挟み込み、相手の自由を奪いながら、体重をかけて押し倒します。

技の性質

この技は、力任せに押し倒すだけでなく、相手の関節を極める要素も含まれています。そのため、相手の体勢を崩すだけでなく、痛みを与えることで動きを鈍らせる効果も期待できます。極め倒しは、相手のバランスを崩すことと、関節への圧迫を同時に行う、高度な技術を要する技と言えるでしょう。

体格が大きい力士、特に懐が深く、相手を抱え込むように組むことができる力士が、この技を得意とする傾向があります。相手をしっかりと पकड़んで नियंत्रणする力が不可欠であるため、体の強さだけでなく、腕力や握力も重要になります。

近年の事例

近年でも、極め倒しで勝利する力士が見られています。以下に、その例をいくつか示します。

2015年11月場所7日目: 臥牙丸が御嶽海に対し、極め倒しで勝利
2020年3月場所12日目: 北勝富士が炎鵬に対し、極め倒しで勝利
2021年7月場所12日目: 照ノ富士が明生に対し、極め倒しで勝利

これらの事例からもわかるように、極め倒しは、現代相撲においても有効な決まり手として存在感を示しています。

関連項目

相撲
大相撲の決まり手一覧
極め出し

極め倒しは、地味ながらも力士の技術と体格が組み合わさることで生まれる、奥深い決まり手の一つと言えるでしょう。

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