極寒激戦地アルデンヌ 〜西部戦線1944〜

極寒激戦地アルデンヌ 〜西部戦線1944〜

『極寒激戦地アルデンヌ 〜西部戦線1944〜』（原題：Saints and Soldiers）は、2003年にアメリカで製作された戦争映画です。ライアン・リトルが監督を務め、コルビン・アルレッドなどが主要キャストとして出演しています。

物語の舞台

物語の舞台は、第二次世界大戦末期の1944年、ヨーロッパ戦線における激戦地、バルジの戦いです。この戦いのさなか、マルメディ虐殺事件と呼ばれる悲劇が発生します。この事件から逃れたアメリカ兵たちが、ドイツ軍の包囲を突破し、連合軍に重要な情報を伝えようとする姿が描かれます。

あらすじ

マルメディ虐殺事件を辛くも生き延びたアメリカ兵、ネイサン・"ディーク"・グレア伍長、衛生兵のスティーブン・ゲルド二等兵、シャーリー・"シール"・ケンドリック二等兵、そしてゴードン・"ガンディー"・ガンダーソン二等軍曹の4人は、友軍を求めて森の中を彷徨います。その道中、彼らは偶然、ドイツ軍の会話を盗み聞きし、近くで友軍機が撃墜されたという情報を得ます。そこで、一行は墜落現場へ向かい、イギリス軍偵察機のパイロット、オベロン・ウィンリー上等兵曹と出会います。ウィンリーは、ドイツ軍が連合国軍の重要拠点であるリエージュへの総攻撃を開始したという情報を掴んでおり、その情報を連合軍に伝えるべく飛行していたところを撃墜されたのでした。ドイツ軍がミューズ川を渡河する前に、この情報を連合軍司令部に伝えなければ、ドイツ軍はリエージュからアントワープまで一気に進撃してしまう危険性がありました。こうして、5人の兵士たちは、約30キロメートル離れた司令部を目指して、決死の行軍を開始することになります。

キャスト

ネイサン・"ディーク"・グレア伍長：コルビン・アルレッド
スティーブン・ゲルド二等兵：アレクサンダー・ポール・グッドウィン
シャーリー・"シール"・ケンドリック二等兵：カービー・ヘイボーン
ゴードン・"ガンディー"・ガンダーソン二等軍曹：ピーター・アサンテ
オベロン・ウィンリー上等兵曹：ベン・グルーバー

制作の背景と評価

本作の配給を担当したExcel Entertainment Groupは、モルモン教をテーマにしたLDS映画を多く手掛けています。本作もその一つで、主人公のディークは熱心なモルモン教徒として描かれています。また、物語は第二次世界大戦中に実際に起こった出来事を基にしているとされています。

アメリカ映画協会（MPAA）による当初のレーティングはR（17歳未満の観賞には保護者の同伴が必要）でしたが、これは性的描写ではなく、戦闘シーンなどの暴力描写が理由でした。制作側はレーティングをPG-13に変更するよう抗議しましたが、最終的に再編集を経てPG-13作品としてリリースされました。

映画の評価としては、Rotten Tomatoesでは66%の評価を得ており、MetacriticではMetascoreが56となっています。

続編

本作には2つの続編があります。

2012年にはシリーズ2作目となる『エアボーン・ソルジャーズ』（原題：Saints and Soldiers: Airborne Creed）が公開されました。
2014年にはシリーズ3作目となる『ザ・フューリー 烈火の戦場』（原題：Saints and Soldiers: The Void）が公開されています。

外部リンク

公式ウェブサイト
Saints and Soldiers - IMDb（英語）
極寒激戦地アルデンヌ 〜西部戦線1944〜 - Rotten Tomatoes（英語）
極寒激戦地アルデンヌ 〜西部戦線1944〜 - Metacritic（英語）
Saints and Soldiers - Box Office Mojo（英語）

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