極楽寺 (串間市)

極楽寺（ごくらくじ）

極楽寺は、宮崎県串間市にある高野山真言宗の寺院です。大田井山と号し、本尊は不動明王。九州三十六不動霊場第十四番札所として、地域の人々に信仰されています。

歴史

寺伝によれば、仁平2年（1152年）に当時の国主大名が開基し、幸覚院一世を開山として創建されました。その後、領主の庇護のもと栄えましたが、戦乱の世の中で次第に衰退。

鎌倉時代の建長5年（1253年）には、僧澄舜によって寺院が復興されました。

戦国時代に入ると、天文24年（1555年）に島津忠親が寺院の建物群を再興し、飫肥城の祈願寺と定めました。島津忠親は都之城城主・北郷忠相の嫡男でしたが、島津本家の命により天文15年（1547年）に飫肥城へ養子に入り、城下を治めました。彼は神仏への信仰が篤く、極楽寺の他にも社殿を興し、永禄6年（1563年）には櫛間院十三所大明神（現在の串間神社）の社殿を荘厳に飾っています。

しかし、天保2年（1831年）に不慮の火災に見舞われ、伽藍は焼失。明治維新後の廃仏毀釈によって一時廃寺となりましたが、檀信徒たちの尽力により、明治12年（1879年）に再建されました。

現在の本堂は、昭和51年（1976年）に改築されたものです。

文化財

境内には、歴史を物語る文化財がいくつか存在します。

鰐口
五輪塔群: 島津家氏族である新納家一統の墓と伝えられています。

極楽寺は、美しい自然に囲まれた静かな場所にあり、歴史と信仰を感じられる場所です。串間市を訪れた際には、ぜひ立ち寄ってみてください。

外部リンク

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関連項目

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