極楽寺 (八王子市)

極楽寺 (ごくらくじ)

極楽寺は、東京都八王子市大横町に位置する浄土宗の寺院で、宝珠山滝山という山号を冠しています。

歴史

1504年（永正元年）、滝山城主であった大石定重が、城下町に創建したと伝えられています。その後、北条氏照による八王子城の築城に伴い、寺院は同地へと移転しました。さらに時代が下り、八王子城が落城した際には、現在の場所へと移されました。

墓所

極楽寺の墓地には、江戸時代初期に八王子の集落整備に尽力した長田作左衛門、「桑都日記」の編著者であり八王子千人同心組頭を務めた塩野適斎、そして松姫（信松尼）の姪にあたる玉田院（小督姫）の墓があります。これら三つの墓は、東京都指定文化財として登録されており、歴史的な価値が認められています。

戦災と復興

1945年（昭和20年）の八王子空襲では、奇跡的に焼失を免れました。そのため、空襲後は遺体収容所として利用されるという悲しい役割を担うこととなりました。また、本堂などは罹災者の生活場所として提供され、地域住民の苦難を支えました。

所在地

東京都八王子市大横町7-1

交通アクセス

京王八王子駅、またはJR八王子駅北口からバスに乗車
左入経由「戸吹/サマーランド」行き
創価大正門経由「戸吹/杏林大学」行き
「みつい台」行き
いずれかのバスで「サイエンスドーム」バス停下車後、徒歩約2分

脚注

参考文献
「八王子十五宿 子安宿」『新編武蔵風土記稿』 巻ノ101上多磨郡ノ13、内務省地理局、1884年6月。
八王子市ホームページ. “東京都指定史跡・旧跡”.
八王子市ホームページ. “長田作左衛門墓（おさださくざえもんはか）” (2016年12月14日).
八王子市ホームページ. “玉田院墓（ぎょくでんいんはか）” (2016年12月14日).
八王子市ホームページ. “塩野適斎墓” (2016年12月14日).

外部リンク

八王子市（公式サイト）極楽寺 - ウェイバックマシン

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