京王八王子駅

京王八王子駅について

京王八王子駅（けいおうはちおうじえき）は、東京都八王子市明神町に位置し、京王電鉄京王線の終点となる駅です。駅番号はKO34として知られ、通称「京八（けいはち）」とも呼ばれています。この駅名にはJR八王子駅との混同を避けるため、「京王」が含まれています。

概要

京王八王子駅は、JR八王子駅から北東に約400m（およそ徒歩5分）の距離にあります。乗換案内はおおむね行われないものの、定期券での連絡運輸が利用可能であり、京王電鉄の路線図にはJR線も接続路線として記載されています。

駅は地下に位置し、地上部分には京王八王子ショッピングセンターが広がっており、地域の主要な商業施設となっています。また、かつてはJR八王子駅の北口近くまでの乗入れ計画が存在しましたが、実現はしませんでした。

歴史

この駅は1925年（大正14年）3月に玉南電気鉄道の終点・東八王子駅として開業しました。駅名は国鉄八王子駅の東側に位置していたことに由来しています。1926年には京王電気軌道に合併され、新宿行き直通が始まりました。

当時、八王子市内を走る武蔵中央電気鉄道線との接続もありましたが、1957年に京王御陵線の建設に向けた議論が起こった際、市議会の反対によりこの案は廃止され、南回りルートでの延伸が決定されました。

1944年には戦時統合により東急電鉄の駅となり、1945年の八王子空襲で駅舎が焼失しましたが、1948年に京王が再独立後も駅機能は継続されました。1963年には駅の移転が行われ、現在の「京王八王子駅」に改称されました。

1989年には駅が地下化され、京王八王子高速バスターミナルが設置されましたが、2007年に廃止されました。新しい駅ビルである「京王八王子ショッピングセンター」は1999年に開業し、現在も多くの店舗が入居しています。

駅構造

京王八王子駅は島式ホーム1面2線を有し、ターミナル駅としての設計がされています。ホームは地下2階に位置し、利用者は2つの改札口（西口と中央口）からアクセスできます。トイレも整備され、バリアフリーに対応しています。

近年はLED式の発車標が設置され、改札周辺も整備されて快適な利用が可能です。接近メロディには地元出身のバンドの楽曲が使用されています。

利用状況

2023年度のデータによると、京王八王子駅の一日あたりの平均乗降人員は約48,379人で、八王子市内の京王の駅の中では南大沢駅に次ぐ利用者数を誇ります。

駅周辺

駅周辺には、JR八王子駅や商業施設、宿泊施設が立ち並び、利便性の高いエリアとなっています。また、国道20号（甲州街道）や各方面に延びるバス路線も整備されており、地域における重要な交通拠点となっています。

このように京王八王子駅は、歴史的な価値や交通の中心地であることから、様々なニーズに応える役割を担っていると言えるでしょう。

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