極楽寺 (奈良県田原本町)

極楽寺（ごくらくじ）

極楽寺は、奈良県磯城郡田原本町に位置する浄土宗の仏教寺院です。近隣地域の墓地管理と火葬場を運営しており、地域に根ざした寺院として親しまれています。

歴史

極楽寺の起源は古く、言い伝えによれば、まず共同墓地が設けられ、その後、行基上人が庵を結んだとされています。明治時代初期に浄土宗の寺院として整備され、本堂や庫裏が建てられ、住職が常住するようになりました。

本尊

本堂には、鎌倉時代中期に作られた阿弥陀如来立像が安置されています。像高は約96.4cmで、観音菩薩と勢至菩薩を脇侍とする阿弥陀三尊形式となっています。この三尊像は江戸時代前期に制作されたものです。

伽藍と施設

境内には、本堂を中心に様々な施設が整備されています。

本堂: 寺院の中心となる建物で、ご本尊の阿弥陀如来立像が安置されています。
火葬場「極楽寺火葬場」: 葬儀後の火葬を行うための施設です。
墓地「極楽寺墓地」: 一般的な墓地のほか、永代供養墓や合祀墓など、多様な供養の形態に対応しています。
納骨堂『月かげ』: 遺骨を納めるための施設です。
永代供養墓（夫婦）『共生・ともいき』: 夫婦で永代に供養されるためのお墓です。
永代供養合祀墓『縁・えにし』: 他の遺骨と一緒に合祀される形式の永代供養墓です。

極楽寺は奈良盆地のほぼ中央に位置しており、平坦な地形であるため、土砂崩れなどの災害リスクが低いのが特徴です。また、断層からも離れているため、地震の際にも比較的安全な場所と言えます。

葬儀

極楽寺では、葬儀から火葬、納骨までを境内ですべて行うことができる「一円葬」を提供しています。本堂での仏前葬は、故人を偲ぶ厳かな雰囲気の中で執り行われ、大きな祭壇を必要としないため、費用を抑えることができます。火葬場、永代供養墓、納骨堂、一般墓地が全て揃っているため、遺族は移動の負担なく、一箇所で全ての手続きを済ませることができます。

アクセス

極楽寺は、国道24号線と近鉄橿原線沿いに位置しており、奈良県内はもちろん、大阪からのアクセスも容易です。近鉄田原本線笠縫駅から徒歩約5分と近く、西名阪自動車道法隆寺ICからは約20分、京奈和自動車道橿原北ICからは約10分です。また、寺院の周辺にはスーパーや飲食店が多数あり、利便性の高い立地となっています。

近鉄田原本線笠縫駅：徒歩約5分
西名阪自動車道法隆寺IC：約20分
* 京奈和自動車道橿原北IC：約10分

極楽寺は、歴史ある寺院であると同時に、現代のニーズに合わせた葬儀や供養の形を提供することで、地域社会に貢献しています。

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