極楽寺 (香川県直島町)

極楽寺（ごくらくじ）

極楽寺は、香川県香川郡直島町の本村地区に位置する高野山真言宗の寺院です。八幡山と号し、本尊として阿弥陀如来を安置しています。静かで落ち着いた佇まいは、訪れる人々に心の安らぎを与えてくれます。

歴史

極楽寺の創建は古く、平安時代の初期、貞観年間（859年～876年）に聖宝（理源大師）がこの地に草庵を結んだのが始まりと伝えられています。その後、崇徳院（讚岐院）が直島に訪れた際、寺号を改めたとされています。

至徳年間（1384年～1386年）には、増吽僧正が来島し、海中から引き上げられた阿弥陀如来像を安置しました。この阿弥陀如来像が、現在の本尊として大切にされています。

文化財

極楽寺は、直島町の貴重な文化財を数多く所有しています。

本堂: 寺の中心となる建物で、落ち着いた佇まいが特徴です。
客殿: 寺を訪れる人々をもてなすための建物です。
山門: 寺の入り口に建ち、参拝者を迎えます。
鐘楼: 時を告げる鐘が収められています。
阿弥陀如来座像（地蔵寺）: 地蔵寺に安置されている阿弥陀如来像です。
僧形八幡神座像: 八幡神の像で、神仏習合の名残を伝えています。
懸仏（かけぼとけ）: 神社や寺院に奉納された仏像を浮き彫りにしたものです。
御正体石像: 神の依代となる石像です。
旧直島領主高原氏墓標群: 初代高原久右衞門次利をはじめとする高原氏の供養塔です。直島の歴史を物語る貴重な史料となっています。
敬光院増宥 墓碑: 境内にひっそりと佇む墓碑です。

境内

極楽寺の境内には、以下の社が鎮座しています。

八幡神社: 地域の守り神として信仰を集めています。
護王神社: 地域の守護神として祀られています。

年間行事

極楽寺では、年間を通して様々な行事が行われています。

涅槃会（ねはんえ）： 毎年4月29日に開催される行事で、お釈迦様の入滅を偲びます。

所在地・アクセス

所在地: 香川県香川郡直島町字高田浦738番地
フェリー:
サンポート高松：高松～宮の浦 フェリー（四国汽船）で1時間
宇野港：宇野～宮の浦 フェリー（四国汽船）で20分
直島町営バス: 宮の浦～本村 バスで10分

関連項目

* 海光山慈照院 長谷寺（長谷観音）: 鎌倉市にある浄土宗の寺院で、極楽寺と同様の懸仏があります。

極楽寺は、直島の歴史と文化に触れることができる、静かで心落ち着く場所です。ぜひ一度、足を運んでみてください。

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