楽百氏杯囲棋戦

楽百氏杯囲棋戦は、中国囲棋協会と楽百氏有限公司の主催により、1997年に創設された囲碁の棋戦です。1994年から1997年まで行われた中国囲棋覇王戦を前身とし、全5期にわたって開催されました。

優勝賞金は12万8千元で、当初は10期まで開催される予定でしたが、2000年に楽百氏有限公司がダノングループの傘下となったことで、新しい経営陣の方針により第5期をもって終了することとなりました。

対戦方式

32名の出場棋士による敗者復活式トーナメントで行われ、前年の優勝者への挑戦者を決定します。挑戦手合は、第1期から第4期までは五番勝負、第5期は三番勝負で行われました。第1期は、前身である覇王戦の優勝者が挑戦者となりました。

歴代優勝者と決勝戦の結果

1998年: 常昊 3-0 王磊
1999年: 常昊 3-0 楊士海
2000年: 常昊 3-1 馬暁春
2001年: 常昊 3-0 胡耀宇
2002年: 常昊 2-0 兪斌

1995年、1996年と国内4冠を達成した馬暁春を、1997年の覇王戦七番勝負で19歳の王磊が下し、翌年には21歳の常昊が王磊に挑戦して第1期の優勝者となりました。馬暁春は、第1期、第2期と挑戦者決定戦で敗れ、第3期に挑戦者となるも、タイトル獲得はなりませんでした。

楽百氏杯囲棋戦は、その短い期間にもかかわらず、中国囲碁界に大きな影響を与え、常昊という若きスター棋士を輩出したことで、その名を歴史に刻んでいます。

外部リンク

围棋吧 「中国乐百氏杯围棋赛」
* 囲碁データベース「楽百氏杯・囲碁戦」 - ウェイバックマシン

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