榊原政倫

榊原政倫（さかきばら まさみち）は、江戸時代前期に生きた大名であり、播磨姫路藩の第3代藩主、後に越後村上藩の初代藩主を務めました。榊原家としては5代目の当主にあたります。

寛文5年（1665年）に生まれた政倫は、幼名を熊之助と名乗っていました。寛文7年（1667年）に父である榊原政房が急逝したため、わずか3歳という若さで家督を相続することになります。しかし、播磨姫路藩は西国を抑える上で非常に重要な拠点であったため、幼少の政倫が藩主を務めるには不適当であると判断されました。そのため、幕府の命により越後村上藩への転封を命じられます。

村上藩主となった政倫ですが、天和3年（1683年）に19歳という若さで死去しました。子に恵まれなかったため、家督は一門である榊原勝直の長男、政邦が養子として迎えられ、跡を継ぐこととなりました。

政倫は、武蔵国岩槻藩主・阿部正邦の娘と婚約をしていましたが、婚約者が早世したため、婚姻には至りませんでした。

経歴

1665年（寛文5年）：誕生
1667年（寛文7年）：榊原家家督を相続、越後村上へ国替え（6月19日）
1677年（延宝5年）：従五位下・式部大輔に叙任
1683年（天和3年）：死去（享年19歳）

系譜

父：榊原政房
母：池尻共孝の娘
婚約者：阿部正邦の娘
養子：榊原政邦 - 榊原勝直の長男

若くして藩主となり、短い生涯を終えた榊原政倫。その名は、激動の時代を生きた大名の一人として、歴史に刻まれています。

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