榊原政邦

榊原政邦：激動の時代を生きた大名

榊原政邦（さかきばら まさくに）は、17世紀後半から18世紀前半にかけて生きた大名で、越後村上藩の第2代藩主、そして播磨姫路藩主を務めました。彼は榊原家6代当主として、その名を歴史に刻んでいます。

生い立ちと家督相続

政邦は、本家の人物ではなく分家の旗本、榊原勝政の子として生まれました。当初は本家を継ぐ立場にはありませんでしたが、本家の榊原政倫が若くして亡くなったため、その養子となり榊原家を相続することになります。その後、彼は越後村上藩主となり、後に姫路藩へと転封されました。

藩主としての歩み

1704年（宝永元年）には、政邦は播磨姫路への国替えを命じられます。この転封は彼の藩主としてのキャリアにおける重要な転換点となりました。1716年（正徳6年）には、男山八幡宮の社殿を建て替え新築するなど、領地における文化的な貢献も行っています。

死と墓所

1726年（享保11年）、榊原政邦は52歳でこの世を去りました。彼の墓は、兵庫県姫路市の随願寺にあり、正室と側室である実相院と共に葬られています。政邦と正室の遺志によりこの地に埋葬されることとなり、実相院の墓は夫人病治癒祈願の墓としても祀られています。

官位と系譜

政邦は、元禄2年（1689年）に従五位下・式部大輔に叙任され、元禄5年（1692年）には従四位下へと昇進しました。正徳元年（1711年）には侍従に任じられています。

父母

実父：榊原勝直
養父：榊原政倫

正室

鍋島綱茂の養女、鍋島光茂の娘

側室

実相院

子女

（長男）
榊原政祐（次男）
国姫 - 南部利視正室
孝子 - 酒井忠恭正室
青山忠朝正室
水野勝庸正室

榊原政邦は、激動の時代を生き抜き、藩主として、また文化的な貢献者として、その名を歴史に刻んだ人物です。彼の足跡は、今も姫路の地に残されています。

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