榊原政養

榊原政養（さかきばら まさきよ）は、江戸時代後期に越後国高田藩の第4代藩主を務めた大名です。従四位下・式部大輔、右京大夫の官位を持ち、榊原家12代当主として藩政に尽力しました。

略歴

文政10年（1827年）、先代藩主である父・榊原政令の隠居に伴い家督を相続し、高田藩主となりました。藩主としては、領内の安定と文化の振興に努めました。しかし、天保10年（1839年）に自身も隠居を決意。実子がいなかったため、五弟である政愛を養子に迎え、家督を譲りました。

弘化3年（1846年）、49歳で死去しました。

藩主としての功績

政養は藩主として、領民の生活安定に力を注ぎました。また、文化の振興にも熱心で、藩校の拡充や学者の招聘などを積極的に行いました。これにより、高田藩の文化水準は向上し、多くの人材が育ちました。しかし、治世の後半には天保の大飢饉が発生し、藩財政は悪化しました。政養は、倹約令の発布や年貢の減免などを実施しましたが、事態の収拾には至りませんでした。

系譜

父：榊原政令
母：誠 - 鍋島治茂の娘
正室：知 - 井伊直中の次女
子女：
万寿 - 稲垣長明正室
富子 - 有馬温純継室
* 養子：榊原政愛 - 政令の五男

人物

政養は、温厚で誠実な人柄であったと伝えられています。領民からは慕われ、藩士からの信頼も厚かったと言われています。また、学問を好み、自らも書物を著すなど、文化人としての側面も持ち合わせていました。

まとめ

榊原政養は、江戸時代後期に高田藩主として藩政に尽力した人物です。領民の生活安定や文化の振興に貢献しましたが、天保の大飢饉により藩財政が悪化するなど、困難な時代でもありました。しかし、その温厚な人柄と誠実な態度は、多くの人々に感銘を与え、後世に語り継がれています。

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