榎原好

榎原 好（えばら よしみ）

榎原好は、1924年9月3日に京都府福知山市で生まれ、1998年5月27日に逝去した日本のプロ野球選手です。ポジションは投手で、左投げ・両打ちのスタイルを持ちます。彼は、プロ野球界で多くの業績を残し、さらに引退後は解説者としても活躍しました。

来歴と業績

榎原は三田中学から法政大学へ進学し、その後は熊谷組、熊谷ゴールデンカイツを経て、国民野球連盟の熊谷レッドソックス（旧・宇高レッドソックス）に参加しました。そして、篠崎倉庫を経て、1950年に毎日オリオンズに入団しました。彼のプロのキャリアはここから始まります。

榎原は入団1年目から輝かしい成績を収め、当初のシーズンで16勝をあげ、開幕戦カードで初先発初勝利を果たしました。この記録は、2012年の藤岡貴裕まで達成されなかった、球団史上唯一の偉業でした。さらに、1953年と1954年には連続して二桁勝利（それぞれ13勝、11勝）を記録し、彼の実力を証明しました。

その後、榎原は1956年に近鉄パールスに移籍し、更に1959年には南海ホークスに転じました。同年に選手としてのキャリアを終えました。

投球スタイル

彼の特徴的なピッチングスタイルは、速球、ドロップ、シュートを駆使したものでした。特にドロップボールを決め球としており、変化球を多用する緩急を使った投球が持ち味でした。この戦略は打者のタイミングを外し、効果を発揮しました。

引退後の活動

榎原は引退後、1965年から1974年まで毎日放送の野球解説者として活動しました。彼の知識と経験に基づいた解説は、多くの視聴者に親しまれました。また、その後はロッテオリオンズのスカウトとしても貢献しました。

個人成績と記録

彼のキャリアの中には、数々の記録が残されています。1950年3月11日には、対西鉄クリッパースとの試合で初登板、初先発、初勝利、そして初完投を果たしました。その後、1950年8月26日には、対近鉄パールスの試合で初の完封を達成しています。

背番号

榎原はプロ野球のキャリアの中でいくつかの背番号を背負いました。具体的には、1950年から1955年まで12番、1956年と1959年には14番、そして1957年から1958年までは23番を着用しました。

最後に

1998年に75歳で亡くなった榎原好は、日本のプロ野球界において重要な人物としてその名を刻んでいます。彼の投球スタイルや解説活動は、今もなお多くの野球ファンの記憶に残っており、後進の選手たちにも影響を与え続けています。

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