榎本英雄

榎本英雄（えのもとひでお）

榎本英雄は、1936年4月6日生まれの著名な中国語学者であり、明治学院大学の名誉教授を務めた人物です。彼は東京で生まれ、1960年には東京外国語大学の中国語学科を卒業しました。その後、彼は1979年から1981年にかけて上海復旦大学での研究留学を経て、学問の幅を広げました。明治学院大学では助教授、教授を歴任し、2016年に定年を迎え名誉教授となりました。

榎本氏は中国語教育にも多大な貢献をしています。1981年から2001年までの間、NHKのテレビ番組『中国語会話』の講師を務め、続いて2004年から2005年には『NHKテレビ中国語講座』を担当しました。彼の指導を受けた多くの学生たちは、彼のわかりやすい授業スタイルと熱意に影響を受けています。

著作においても、榎本氏は数多くの書籍を執筆しています。1985年に発表された『250語でできるやさしい中国語会話』は、初心者向けのテキストとして人気を博し、その後も多くの関連書籍を刊行しました。例えば、『エクスプレス中国語』（1986年）、『中国に遊びましょう』（1991年）、『すぐに役立つはじめての中国語』（1992年）などがあり、いずれも中国語学習者にとって有益なリソースです。

さらに、『はじめての北京 NHKテレビ中国語会話』（2002年）や『中国語ひとこと会話ハンドブック 旅行で使える!』（2004年）など、旅行を目的とした中国語学習にも焦点をあてた著作があり、これが多くの旅行者に役立っています。また、榎本氏は文法に関する著作も手がけており、特に『7つのパターンでよくわかる中国語初級文法』（2014年）や『7つの述語文でつかむ中国語ステップ100』（2017年）は初学者にとって理解を深める助けとなっています。

共著としても活躍しており、如『エクスプレス上海語』（1987年）や『できる中国語』（1998年）など、中国語学習に関する多様な視点を提供するために他の学者や著者と協力してきました。`困ったときの中国語ひとこと会話`（監修）などは、実際の場面で役立つフレーズ集としての位置づけがあり、実用性が高いです。

榎本氏の著作『躑躅の思い出 中国語六十年』（2017年）では、彼の長年の中国語学習と教育に関する経験を振り返り、思い出や学びを読者と共有しています。長い歴史と経験に裏打ちされた彼の見解は、これから中国語を学ぼうとする人々に対しても大きな示唆を与えるものとなっています。

このように、榎本英雄は中国語教育の普及と発展に多大な影響を与えてきました。その情熱と努力は、今後も多くの学習者に受け継がれていくことでしょう。

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