樋口賢

樋口 賢（ひぐち けん）について

樋口賢は、1989年12月2日生まれの元プロ野球選手で、広島県竹原市出身の投手です。プロ野球界では、その才能が注目される若手選手でしたが、様々な理由から思うような結果を残すことができませんでした。

来歴と野球人生の始まり

樋口はイギリス・ロンドンで、イギリス人の父と日本人の母の間に生まれ育ちましたが、家庭の事情で3歳の時に母の故郷である広島県竹原市に移ることになります。ここから彼の野球人生が始まりました。忠海西小学校に入学した樋口は、2年生の時に忠海黒滝スポーツ少年団で捕手として野球を始め、6年生の時に投手に転向しました。その後、忠海中学校では軟式野球に取り組み、遊撃手兼投手として活躍します。

高校は尾道商業高校に進学し、2年生の春からエースとしてチームを牽引します。甲子園には出場しなかったものの、樋口の速球は最高148kmにも達し、変化球もキレが良く、プロ球団からの注目を浴びる存在となりました。

プロ野球キャリア

2007年、高校生ドラフト会議で中日ドラゴンズから3巡目指名を受け、プロ入りしました。ルーキーイヤーの2008年には8月24日に1軍登録されるものの、登板機会は無く、8月27日に再び登録抹消されてしまいます。この年の結果は振るわず、翌年の2009年も1軍どころか2軍の試合でも登板機会が訪れることはありませんでした。また、2009年のシーズン終了後、11月2日に戦力外通告を受け、プロ野球選手としての道を閉ざしました。

引退後のキャリア

プロ野球選手としてのキャリアが終了した後、樋口は2010年1月に社会人野球のJFE西日本に入部しますが、1年後には退部を決意します。その後、2011年に行われた12球団合同トライアウトを受験しましたが、再びプロ球団からのオファーはありませんでした。

引退後は、広島西リトルシニアのコーチとして若い選手たちを指導しています。これにより、彼は自らの経験をもとに若手選手の成長をサポートする立場に立つこととなり、新たな道を歩んでいます。樋口の野球人生は、プロ選手としては短い期間でしたが、彼の投手としての潜在能力やその後の指導者としての熱意は、多くの選手に影響を与えていることでしょう。今でも広島の地で、次世代の選手たちを育てることに尽力しています。

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