横井昭裕

横井昭裕

横井昭裕（よこい あきひろ）は、1955年2月10日生まれの実業家であり、株式会社ウィズの元代表取締役社長です。東京都出身。彼は、1990年代後半に社会現象を巻き起こした『たまごっち』の発案者として広く知られています。

略歴

横井昭裕は、新宿区立戸山小学校、新宿区立戸山中学校（現：新宿区立西早稲田中学校）を経て、中央大学杉並高等学校に進学。その後、中央大学経済学部国際経済学科を1977年3月に卒業しました。

1977年4月、株式会社バンダイに入社。1986年9月には、株式会社ウイズ（現：株式会社ウィズ）の設立に参画し、取締役に就任しました。1987年5月にバンダイを退社し、翌月6月には株式会社ウイズの代表取締役社長に就任しました。

1995年、横井は『たまごっち』を企画発案。1996年11月に初代『たまごっち』が発売されると、その人気は爆発的に広がり、4年間で全世界で約4000万個を売り上げる大ヒットとなりました。1998年6月には、株式会社ウイズワールドの代表取締役社長にも就任しましたが、同社は2000年に特別清算となりました。2005年9月には、株式会社クレマリーミルク（のちの株式会社ウィズランド）の代表取締役社長に就任しましたが、同社も2012年に特別清算されています。

2016年8月、バンダイナムコホールディングスによる子会社化に伴い、株式会社ウィズの代表取締役社長を退任しました。

2022年には、YouTuberの『てらゆー』とコラボレーションし、東京港区新橋にゴルフレッスンスタジオ『TERA-YOU-GOLF-STUDIO』をオープン。2025年1月現在、新橋、日本橋、横浜馬車道に3店舗を展開しています。

エピソード

横井が『たまごっち』の発案者として広く知られるようになったのは、1997年7月に当時のバンダイ会長・山科誠が講演で横井を紹介したことがきっかけでした。それまでは、バンダイで当初から開発に携わっていた真板亜紀が主にたまごっちの「顔」としてメディアに出演していました。

言葉

横井は、企画を立てるポイントについて、「“いままでにないもの”によって（人々の）感情の動きが生まれる。感情を動かす原動力は、トゲであり、カドであり、違和感である」と語っています。また、「素人が千人集まっても一人の人にかなわない、その一人の人がプロだと僕は思っているのですけれどもね。圧倒的に力の差があるという、その技量、ノウハウを持った人がプロフェッショナルですね」とも述べています。

著書

『たまごっち誕生記 : 超ヒット商品はこうしてつくられた!』ベストセラーズ、1997年11月。ISBN 4584183120。
『ふくろう社長の目のつけどころ : 好き勝手に生きたから成功したんだ。』経済界、2006年9月。ISBN 4766783751。

外部リンク

社長メッセージ - ウィズ
TERA-YOU-GOLF-STUDIO

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