横山竹男

横山竹男（よこやま たけお、1895年8月18日 - 没年不明）は、大正時代から昭和時代前期にかけて活躍した台湾総督府の官僚です。基隆市尹（現在の基隆市長に相当）、高雄市長を歴任しました。

生い立ちと初期の経歴

横山竹男は、1895年（明治28年）に香川県三豊郡詫間村（現在の香川県三豊市詫間町）に、横山文吉の長男として生まれました。1910年（明治43年）4月に通信伝習所を卒業後、1911年（明治44年）3月に詫間郵便局に奉職し、社会人としてのキャリアをスタートさせます。1915年（大正4年）9月、横山は台湾に渡り、台南郵便局で通信手として勤務しました。

台湾総督府での活躍

1922年（大正11年）12月、横山竹男は台湾総督府属となり、総督官房秘書課に配属されます。その後、1930年（昭和5年）には台北高等商業学校書記兼文教局学務課勤務を経験しました。1934年（昭和9年）5月には、交通局副参事鉄道部庶務課勤務に転じ、鉄道行政の一翼を担います。1935年（昭和10年）10月、地方理事官に進み、台南市助役に就任し、地方行政に携わりました。

基隆市尹、高雄市長として

1936年（昭和11年）12月、横山は大甲郡守に任命され、その後、1939年（昭和14年）には基隆市尹に就任しました。基隆市尹として、都市の発展に尽力し、市民生活の向上に貢献しました。1942年（昭和17年）4月には、高雄市長に就任し、高雄の発展に貢献しました。彼の具体的な業績については詳細な記録が残っていませんが、当時の台湾において重要な役割を果たした人物であったことが伺えます。

人物像

横山竹男に関する人物像を伝える資料は多くありませんが、当時の官僚としての経歴から、実務能力に長け、台湾の発展に貢献した人物であったと考えられます。

参考文献

台湾新民報社 編『台湾人士鑑』呂靈石、1937年。
太田肥州 編『新台湾を支配する人物と産業史』台湾評論社、1940年。
* 興南新聞社 編『台湾人士鑑』呂靈石、1943年。

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