横浜冷凍

横浜冷凍株式会社（YOKOREI CO.,LTD.）

横浜冷凍株式会社（ヨコレイ）は、神奈川県横浜市西区に本社を置く、東証プライム上場企業です。食品卸売事業と冷蔵倉庫事業を二本柱として展開しており、私たちの食生活を支える重要な役割を担っています。

事業概要

ヨコレイの事業構成は、食品卸売部門が全体の8割以上を占め、冷蔵倉庫部門が約17%となっています。それぞれの事業について詳しく見ていきましょう。

食品販売事業

食品販売事業では、エビ、サケ、ホタテなどの水産品を約7割、豚肉などの農畜産品を約3割扱っています。特徴的な取り組みとして、北海道芽室町の農事組合法人十勝21世紀と提携し、「十勝グリーン・オーナーズ・クラブ 大地」という共同契約栽培システムを実施しています。これは、安全で高品質な農産物を消費者に届けるための取り組みです。

冷蔵倉庫事業

ヨコレイは、北海道芽室町や鹿児島県枕崎市といった産地、横浜大黒町や名古屋、神戸六甲アイランドなどの港湾地区、そして埼玉県加須市や愛知県小牧市、佐賀県鳥栖市といった物流拠点など、日本国内50ヶ所に冷凍・冷蔵倉庫を展開しています。2023年現在の冷蔵倉庫収容能力は100万トンを超え、業界でもトップクラスの規模を誇ります。また、東京（大田区東海）、横浜（鶴見区大黒埠頭）、大阪（此花区舞洲）、神戸（東灘区六甲アイランド）、九州（福岡市東区箱崎埠頭）では通関業務も扱っており、輸入食品の円滑な流通をサポートしています。海外展開としては、タイに現地法人を設け、冷蔵倉庫事業と食品卸売事業を行っています。

沿革

ヨコレイは、1948年5月に横浜冷凍企業株式会社として設立されました。翌年には横浜工場が完成し、冷蔵倉庫事業を開始。1953年11月には、現在の社名である横浜冷凍株式会社に社名変更しました。1962年12月には東証二部に上場、1991年3月には東証一部に指定替えとなりました。2022年4月には、東京証券取引所の市場区分再編に伴い、プライム市場へ移行しています。

株主優待制度

ヨコレイは、株主優待制度を設けています。9月末の権利確定日時点で1,000株以上3,000株未満を保有する株主にはノルウェーサーモン詰め合わせ、3,000株以上を保有する株主にはホタテ・イクラ詰め合わせが贈られます。ヨコレイの株主になることで、同社が扱う高品質な食品を味わえるという魅力的な制度です。

その他の情報

ヨコレイは、横浜FCのユニフォームスポンサーを務めています。地域社会への貢献も積極的に行っている企業です。

まとめ

横浜冷凍（ヨコレイ）は、食品卸売と冷蔵倉庫事業を通じて、私たちの食生活を支える重要な役割を担っている企業です。国内外に広がるネットワークと、高品質な食品へのこだわりが、ヨコレイの強みと言えるでしょう。株主優待制度も魅力的で、投資家からも注目されています。

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