横浜海軍航空隊

横浜海軍航空隊の歴史

横浜海軍航空隊、1942年11月1日からは第八〇一海軍航空隊と呼ばれるこの部隊は、日本海軍の一翼を担った重要な存在でした。初めての飛行艇部隊として、外洋での偵察や哨戒行動に従事し、日本海軍の活動を支えていました。

設立の背景と活動

1936年10月1日、横浜市磯子区の根岸海岸に横浜海軍航空隊が設立されました。これは、陸上飛行場の建設が遅れていたため、内南洋地域の偵察活動を積極的に行う目的で設立されたものです。当初の編成は飛行艇12機で、横須賀鎮守府に所属しました。この基地では大日本航空の飛行艇も使用されていました。

1939年には内南洋地域での哨戒活動が開始され、1940年に横浜空は第四連合航空隊に編入され、飛行艇の数も16機に増加しました。1941年にはさらに対艦雷撃訓練も始まり、戦局の変化にすぐに対応できる体制が整えられました。

1941年11月28日、太平洋戦争を迎え備えた横浜海軍航空隊は、ヤルート環礁のイミエジ基地に進出しました。同年12月8日、戦争が始まり、マーシャル諸島周辺での哨戒活動を行いましたが、相次ぐ対艦雷撃の失敗により作戦は厳しい状況に直面しました。その後も活動は続きましたが、1942年8月7日、ツラギ島での戦闘において、部隊全体が玉砕し、その歴史の一幕は幕を閉じます。

第八〇一海軍航空隊への改称

1942年11月1日、横浜海軍航空隊は第八〇一海軍航空隊に改称されました。再編成後も、ラバウルに進出し、さらに多くの戦闘任務を遂行しました。1943年には幌筵島への転出が行われ、千島列島沖の哨戒活動も行いました。1944年以降は、横浜を拠点において東方・小笠原諸島での偵察任務が続けられました。

終わりとその後

1945年、終戦を迎えたこれらの部隊はついに解隊されました。戦後、使用された基地は米軍の通信基地や富岡倉庫地区として利用され、1971年に返還されます。現在、この場所には神奈川県警察の機動隊基地や富岡総合公園が整備されています。

また、旧隊員を追悼するための神社も設立され、毎年の慰霊祭が行われています。歴史的な背景を持ちながら、新たな利用方法が模索されているのです。このように、横浜海軍航空隊は、日本の戦争の歴史において、根強い影響と記憶を残しています。

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