横浜羽沢駅

横浜羽沢駅について

横浜羽沢駅は、神奈川県横浜市神奈川区羽沢町に位置する、日本貨物鉄道（JR貨物）と東日本旅客鉄道（JR東日本）の共同使用駅です。東海道本線の貨物支線である東海道貨物線（通称：羽沢線）上にあります。この駅は、貨物輸送における重要な役割を担っており、特に東京以北と以南を結ぶ貨物の中継・仕分け拠点として機能しています。

開業当初は、小荷物輸送も取り扱う一般駅として開設されました。これは、小荷物輸送が旅客業務に分類されていたためです。しかし、国鉄分割民営化を前に小荷物輸送は廃止され、旅客営業を行う可能性を残しつつも、実際には旅客営業は行われていません。形式上は一般駅の扱いが継続されています。

特筆すべき点として、特急「湘南」の一部が当駅を経由して運行されていますが、すべての列車が当駅を通過します。また、2019年には、当駅の敷地の一部を利用して、相模鉄道相鉄新横浜線とJR東海道貨物線が乗り入れる羽沢横浜国大駅が開業しました。羽沢横浜国大駅は、営業キロ上は横浜羽沢駅と同一とみなされます。

羽沢横浜国大駅の建設に合わせて、横浜羽沢駅でも改良工事が行われ、着発線荷役方式が導入されました。これにより、貨物列車の積み降ろし作業が効率化されました。相鉄線直通列車は、駅の東側で東海道貨物線に合流します。

歴史

横浜羽沢駅が開業する以前は、横浜市内のコンテナ貨物は保土ケ谷駅や高島駅で取り扱われていました。また、東京以北と以南を結ぶ小荷物は、中継拠点がなかったため、ターミナル駅である隅田川駅と汐留駅の間で、国鉄のトラックや鉄道荷物会社のトラック輸送によって中継されていました。

当駅の開業に伴い、横浜港に荷揚げされる貨物もコンテナ輸送に移行が進み、高島線から分岐していた表高島駅、横浜市場駅、東横浜駅、横浜港駅、山下埠頭駅が、国鉄民営化直前までに廃止されました。また、入江駅と新興駅が統合（のちに廃止）され、横浜港の臨港線は縮小の一途を辿りました。

年表

1979年（昭和54年）10月1日：横浜市神奈川区羽沢町に開業。貨物と小荷物を取扱う一般駅として。
1985年（昭和60年）2月15日：貨物列車が暴走し、車止めに衝突して高架から転落する事故が発生。原因はブレーキの不備とされています。
1986年（昭和61年）11月1日：小荷物の取扱を廃止。書類上、旅客営業を開始（ただし、実際には旅客営業は行われず）。
1987年（昭和62年）4月1日：国鉄分割民営化に伴い、JR貨物とJR東日本の駅となる。
2019年（令和元年）11月30日：着発線荷役方式の導入により、最大26両編成の貨物列車に対応可能となる。

取り扱う貨物の種類

横浜羽沢駅では、以下のコンテナ貨物を取り扱っています。

12フィートコンテナ
20・30フィート大型コンテナ
20フィートISO規格海上コンテナ（重量は20トンまで）

駅の構造

駅構内には、2面3線のコンテナホームがあります。ホームは長いですが、実際に使用されているのは東側約300mのみです。ホームの北端には駅の入口や駅舎があり、南側には仕分け線や引上げ線が設けられています。

駅構内は、ホーム、荷役線、仕分け線、着発線、上下本線といった構成になっており、一部はJR東日本、残りはJR貨物が管轄しています。JR東日本管轄の荷物ホームは現在使用されていません。

駅は丘陵地に位置しており、地上にホームがあり、東側が高架線、西側がトンネルになっています。構内の一部も高架構造となっています。

利用状況

近年の年間発着トン数は下記の通りです。

（具体的な数値は情報がありませんでした）

駅周辺

第三京浜道路
羽沢インターチェンジ
保土ヶ谷パーキングエリア
保土ヶ谷料金所
佐川急便横浜北営業所
羽沢横浜国大駅（相鉄新横浜線）

隣の駅

東日本旅客鉄道（JR東日本）

東海道貨物線（旅客列車は全列車通過）

鶴見駅 - 横浜羽沢駅 - 東戸塚駅

脚注

（注釈、出典は省略）

関連項目

日本の鉄道駅一覧
* 神奈川東部方面線

もう一度検索